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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (421 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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運動発達遅滞、構音障害、筋力低下、運動失調、自律神経障害などがみられる。

4.治療法
急性副腎不全の発症時には、グルココルチコイドとミネラルコルチコイドの速やかな補充と、水分・塩
分・糖分の補給が必要であり、治療が遅れれば生命にかかわる。その後も生涯にわたりグルココルチコイド
とミネラルコルチコイドの補充が必要である。新生児期・乳児期には食塩の補充も必要となる。治療が軌道
に乗った後も、発熱などのストレスにさらされた際には副腎不全を起こして重篤な状態に陥ることがあるた
め、ストレス時にはグルココルチコイドの内服量を通常の2~3倍服用する。適切な治療が行われれば予後
は比較的良好である。低ゴナドトロピン性性腺機能低下症に対しては、hCG-hFSH 療法あるいはテストステ
ロン療法が必要となる。これらの治療により二次性徴は順調に進行するものの、精子形成能の獲得は必ず
しも保証されない。
5.予後
副腎機能の回復は期待できないので、生涯にわたりグルココルチコイドとミネラルコルチコイドの補充
が必要である。新生児期・乳児期には食塩の補充も必要となる。治療が軌道に乗った後も、発熱などのスト
レスにさらされた際には副腎不全を起こして重篤な状態に陥ることがあるため、ストレス時にはグルココル
チコイドの内服量を通常の2~3倍服用する。適切な治療が行われれば予後は比較的良好である。低ゴナ
ドトロピン性性腺機能低下症に対しては、hCG-hFSH 療法あるいはテストステロン療法が必要となる。これ
らの対する治療により二次性徴は順調に進行するものの、精子形成能の獲得は必ずしも保証されない。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数(研究班による令和元年度医療受給者証保持者数)
約 1,000100 人未満
2.発病の機構
不明(遺伝子の異常などが示唆されている。)
3.効果的な治療方法
未確立(根本的治療法なし。)
4.長期の療養
必要(生涯にわたりグルココルチコイドとミネラルコルチコイドの補充が必要となる。)
5.診断基準
あり(研究班による)
6.重症度分類
研究班提案のものを使用し、「血中コルチゾールの低下を認める」、「負荷試験への反応性低下」、
「何らかの副腎不全症状がある」、「ステロイドを定期的に補充している者」を対象とする。
○ 情報提供元
「副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班」