参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (435 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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候群に準じた治療(ステロイドパルス療法など)を行う。IPF 以外の間質性肺炎では診断当初から病状に応
じてステロイドや免疫抑制薬を用いた治療を行う場合が多いが、最近では進行性の線維化がみられる患者
には nintedanib が有効との報告もある。
5.予後
IPF の診断確定後の平均生存期間は3~5年間と報告されている。特に、急性増悪を来たした後の平均
生存期間は、2か月以内と予後不良である。また、IPF、および気腫合併肺線維症では肺癌が高率に合併
することが報告されており、長期経過観察中の患者でも注意深い観察が必要である。IPF 以外の IIPs では、
急性間質性肺炎(AIP)を除き一般に治療が奏効し、予後は比較的良好であることが多い。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数(令和元年度医療受給者証保持者数)
約 15,000 人以上(平成 26 年度医療受給者証保持者数;8,846 人)
15,301 人
2.発病の機構
不明
3.効果的な治療方法
未確立(根治的な治療法はない。)
4.長期の療養
必要(長期経過観察が必要。)
5.診断基準
あり(日本呼吸器学会関与の診断基準)
6.重症度分類
現行の特定疾患治療研究事業のものを用い、III 度Ⅲ度以上を対象とする。
○ 情報提供元
「びまん性肺疾患に関する調査研究班」
研究代表者 東邦大学医学部内浜松医科大学内科学第二講座呼吸器内科学分野 教授 本間栄須田隆文