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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (241 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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<診断基準>
臨床基準の1項目以上が存在し、かつ検査項目のうち1項目以上が存在するとき、抗リン脂質抗体症候群とす
る。
Definite を対象とする。
A.臨床基準
1.血栓症
画像診断、あるいは組織学的に証明された明らかな血管壁の炎症を伴わない動静脈あるいは小血
管の血栓症


いかなる組織、臓器でもよい



過去の血栓症も診断方法が適切で明らかな他の原因がない場合は臨床所見に含めてよい



表層性の静脈血栓は含まない

2.妊娠合併症 ①~③のいずれかを認める。
①妊娠 10 週以降で、他に原因のない正常形態胎児の死亡、
②(i)子癇、重症の妊娠高血圧腎症(子癇前症)、若しくは
(ii)胎盤機能不全による妊娠 34 週以前の正常形態胎児の早産、又は
③3回以上つづけての、妊娠 10 週以前の流産(ただし、母体の解剖学的異常、内分泌学的異常、
父母の染色体異常を除く。)
B.検査基準
1. International Society of Thrombosis and Hemostasis のガイドラインに基づいた測定法で、ループスアン
チコアグラントが 12 週間以上の間隔をおいて2回以上検出される。
2. 標準化された ELISA 法・化学発光免疫測定法において、中等度以上の力価の(>40 GPL or MPL、又
は>99 パーセンタイル) IgG 型又は IgM 型の aCL が 12 週間以上の間隔をおいて2回以上検出され
る。
3. 標準化された ELISA 法・化学発光免疫測定法において、中等度以上の力価 (>99 パーセンタイル)の
IgG 型又は IgM 型の抗β 2-GPI グリコプロテイン I 抗体が 12 週間以上の間隔をおいて2回以上検出
される。
(本邦では抗β2-GPI 抗体の代わりに、抗カルジオリピンβ2-GPI 複合体抗体を用いる。)
<診断のカテゴリー>
Definite: A の1、2のいずれか1項目以上を認め、かつ B の1~3のいずれか1項目以上を満たすとき。