参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (592 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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生後間もなくから呼吸障害を生じる例では、人工呼吸器管理が必要となる。呼吸障害や誤嚥(気道感
染や窒息)による死亡があり、脳幹機能不全による突然死もある。乳児期においても重症例では呼吸障害、
哺乳・嚥下障害が継続し、死亡リスクも残る。咽頭反射が消失している例では窒息のリスクがある。
重症例も徐々に医療的ケアから離脱できることがあり、発達も緩徐ではあるが確実に伸びていく。そのた
めには早期診断が必要で、神経学的所見と画像検査が重要である。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数(令和元年度医療受給者証保持者数)
約 1,000100 人未満
2. 発病の機構
不明(遺伝子変異の機序が示唆される。)
3. 効果的な治療方法
未確立(対症療法のみである。)
4. 長期の療養
必要(呼吸障害、嚥下障害は長期にわたる。)
5. 診断基準
あり(研究班作成の診断基準を日本小児遺伝学会により承認。)
6. 重症度分類
modified Rankin Scale(mRS)、食事・栄養、呼吸のそれぞれの評価スケールを用いて、いずれかが
3以上を対象とする。
○ 情報提供元
「メビウス症候群の自然歴に基づく健康管理指針作成と病態解明」
研究代表者 川崎医療福祉大学 医療福祉学部 教授 升野光雄