参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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(2)画像所見
CT、MRI、SPECT で、一側優位性の大脳半球萎縮又は血流低下を認めた場合には、重要な支持的所見で
ある。しかし、両側性あるいはび漫性の異常を認める例もあるので、診断上必須所見とはしない。
(3)薬物等への反応
レボドパや他の抗パーキンソン病薬への反応は不良である。抗うつ薬、ドロキシドパ、経頭蓋磁気刺激な
どが試みられているが、効果はあっても一時的である。
(4)病理学的所見
前頭・頭頂葉に目立つ大脳皮質萎縮が認められ、黒質の色素は減少している。顕微鏡的には、皮質、皮
質下、脳幹の諸核(視床、淡蒼球、線条体、視床下核、黒質、中脳被蓋など)に神経細胞減少とグリオーシ
スが認められる。ピック細胞と同様の腫大した神経細胞が、大脳皮質および皮質下諸核に認められる。黒
質細胞には神経原線維変化がみられる。ガリアス染色やタウ染色では、グリア細胞にも広範な変性が認
められ、特に astrocytic plaque は本症に特徴的である。