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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (919 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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現在の治療により、ビタミン D 抵抗性くる病患者の成長障害はある程度改善するものの、成人後も平均
身長を下回る場合が多い、また、特に下肢の骨変形の完全な防止は困難である。ビタミン D 抵抗性骨軟化
症患者は、治療により筋力低下や骨痛が改善する場合が多いものの、服薬治療を中止できない場合が殆
どである。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数(令和元年度医療受給者証保持者数)
251 人
厚生労働省ホルモン受容機構異常に関する研究班の全国調査から、本邦での年間発症症例数 117 例
(95% CI 75-160)と推定されている。
2. 発病の機構
不明(上述のように、FGF23 過剰産生の機序は不明である。)
3. 効果的な治療方法
未確立(リン製剤と活性型ビタミン D3 製剤、あるいは抗 FGF23 抗体であるブロスマブが使用されているも
のの、病因に基づく FGF23 過剰産生を是正する治療法ではない。)
4. 長期の療養
必要(遺伝性のくる病では、低リン血症は生涯継続する。ビタミン D 抵抗性骨軟化症でも、服薬治療を中
止できない場合が多い。)
5. 診断基準
あり(厚生労働省ホルモン受容機構異常に関する研究班、日本内分泌学会、日本骨代謝学会の合同で
作成。)
6. 重症度分類
重症度分類を用いて中等症以上を対象とする。
○ 情報提供元
「ホルモン受容機構異常に関する調査研究」
研究代表者 大阪大学 大学院医学系研究科 教授 大薗 恵一和歌山県立医科大学 教授 赤水尚史