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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (162 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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○神経線維腫症 II2 型
Definite を対象とする。
1.診断のカテゴリー
Definite1: MRI 又は CT で両側聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)が見つかれば神経線維腫症 II 型と診断存在す
る。また、
Definite2:(親・子ども・兄弟姉妹のいずれかが神経線維腫症 II2型のときには、)本人に①、又は②が存在す
る。
① 片側性の聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)、又は②
①② 神経鞘腫・髄膜腫・神経膠腫・若年性白内障のうちいずれか2種類が存在すれば診断が確定する。
2.検査所見
造影 MRI、聴力検査、眼科的検査が必要で、特に造影 MRI と聴力検査は毎年1~2回定期的に行う必要が
ある。
頭部造影 MRI では、前庭神経鞘腫・三叉神経鞘腫を始めとする各脳神経鞘腫、髄膜腫、脳室内髄膜腫や
眼窩内腫瘍もみられる。また、脊髄造影 MRI では、多発する脊髄神経鞘腫と髄内腫瘍(多くは上衣腫)がみら
れる。これらの腫瘍は、成長せずに長期間同じ大きさでとどまることもあるが、増大することもあり、成長の予
測は困難である。
聴力検査としては、純音聴力検査、語音聴力検査、聴性脳幹反応検査を行う。聴力レベルと前庭神経鞘腫
の大きさは必ずしも相関せず、聴力レベルが長期間不変のことや急に悪化することもある。眼科的には白内
障検査と視力検査を行う。若年性白内障(posterior subcapsular lenticular cataract)は外国では 80%と高率
に報告されている。