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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (998 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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ることがある。原発性Ⅴ型高脂血症ではω-3 系多価不飽和脂肪酸製剤が有効なケースも報告されている。
発症要因とされる環境因子(糖尿病、肥満、飲酒、エストロゲンやステロイド補充、妊娠、利尿剤やβ遮断薬、
他疾患の合併)の是正を行い、フィブラート及びω-3 系多価不飽和脂肪酸製剤を用いる。
海外では家族性 LPL 欠損症に対する遺伝子治療薬が近年認可されており、膵炎発作の減少効果が期
待されているも大切である。高 VLDL 血症を合併する場合など、炭水化物摂取制限も有効である。
5.予後
急性膵炎の発症、重症度により生命予後が左右される。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数(令和元年度医療受給者証保持者数)
約 300100 人未満
2. 発病の機構
不明(リポ蛋白リパーゼやアポタンパクアポリポ蛋白 C-II、GPIHBP1、LMF1 及びアポリポタンパクアポリ
ポ蛋白 A-V の関与が考えられている。)
3. 効果的な治療方法
未確立(根本的な治療法はない。食事療法(脂肪制限、中鎖脂肪酸)の他、薬物療法(フィブラート、選択
的 PPARα モジュレーター、ω3 系不飽和脂肪酸製剤)が有効である場合がある。)
4. 長期の療養
必要(遺伝子異常を背景とし、代謝異常が生涯持続、治療に抵抗性で致死的合併症を伴うため。)
5. 診断基準
あり(原発性高脂血症脂質異常症に関する調査研究班による。)
6. 重症度分類
先天性代謝異常症の重症度評価で、中等症以上を対象とする。また又は、急性膵炎発作を直近1年に1
回以上起こしている場合を重症とし、対象とする。
○ 情報提供元
難治性疾患政策研究事業「原発性高脂血症脂質異常症に関する調査研究班」
研究代表者 自治医科大学医学部内科学講座内分泌代謝学部門 教授 石橋俊国立循環器病研究センタ
ー研究所分子病態部 非常勤研究員 斯波真理子