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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (946 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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<診断基準>
(1)空腹、運動により増悪し、特に早期空腹時に強く、食後に改善する下記の症状・臨床検査から GLUT1 欠損
症を疑う。

Definite と Probable を対象とする。
A.臨床所見
A-1 神経症状


乳児期発症の初発症状:(※1)



乳児期早期発症の難治性認知機能障害、後天性小頭症



(複合的)運動異常症(※2)



てんかん(発作型は全般性強直間代、ミオクロニー、非定型欠神、定型欠神、脱力、部分発作とさまざま
である。)発作性



非てんかん性発作(※3)

A-2 代謝異常を示唆する所見


症状が空腹、運動、疲労・睡眠不足で増悪し、糖質摂取、安静、休息・睡眠で改善



慢性神経症状の程度が変動



脳波異常が食事やグルコース静注で改善



ケトン食療法による症状の改善

A-3 家族歴


A-1又はA-2の血縁者の存在

※1 けいれん発作、異常眼球運動発作、乳児期の筋緊張低下、発達遅滞無呼吸・チアノーゼ発作
※2 運動失調、痙性麻痺縮、ジストニア、ミオクローヌス、など、さまざまな組み合わせも含まれる

注:非定型例ではてんかん発作を呈さない軽症例もある。
臨床検査:
① 血糖値:正常
② 髄液検査:髄液糖 40mg/dL 以下、髄液糖/血糖比 0.45 以下、髄液乳酸値は正常~低下。
③ 脳波:背景脳波の徐波化(発作間歇期)。食後グルコース静注により脳波異常が改善する。
④ 画像検査:頭部CT・MRIで大脳萎縮、髄鞘化遅延など非特異的所見を認める。
(2)※3 発作性の運動異常症、脱力・運動麻痺、疼痛(頭痛など)、嘔吐、眠気、など
B.確定診断の検査