参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (688 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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A.症状
1.発症前の発達は正常。
2.聴覚失認、語聾などの聴覚言語障害が思春期まで(概ね2~10 歳)に発症。
3.言語能力の退行(感覚失語、時に全失語にいたる)。一部の症例では一過性の改善を示すこともある。
4.てんかん発作の合併は 70~80%で、発作頻度は少ない。多くは焦点性発作を呈する。
5.認知障害、行動障害を伴うこともある。
B.検査所見
1.脳波検査では棘波、棘徐波を、両側性、全般性に認める。焦点性異常の側性は一定せず、多焦点を呈
することが多く、局在は側頭葉が高頻度である。徐波睡眠期はてんかん性発射の頻度が増し、両側性棘
徐波が持続して、徐波睡眠期の 85%以上を占めることもある。
2.頭部画像検査では視察的評価における形態的な異常を認めないが、機能検査により非対称性、側頭
葉の異常が認められることがある。
3.神経心理検査で聴覚失認、言語障害を認める。
C.鑑別診断
中心-側頭部棘波を伴う良性小児てんかん、レノックス・ガストー症候群、側頭葉てんかんを鑑別す
る。非てんかん性疾患としては、末梢性難聴、心理的要因、脳血管障害後遺症などによる失語症、自閉症
などと鑑別する必要がある。
D.診断のカテゴリー
発達が正常な児童にA.症状2、3を認め、B.検査所見1で確定する。