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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (771 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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<診断基準>
それぞれ Definite を対象とする。
無脾症候群の診断基準
A.
1.両側上大静脈、単心房、共通房室弁、単心室、心房中隔欠損、心内膜床房室中隔欠損、肺動脈狭窄、両
大血管右室起始症、総肺静脈還流異常、動脈管開存などの先天性心疾患を有する。心臓以外では、両側右
肺、無脾、対称肝、腸管回転異常などがみられる。
B.
1.胸部エックス X 線:対称肝を呈する。両肺野ともに小葉間裂を認める。気管支は両側 eparterial bronchus
(肺動脈が気管支と並走する)とな るなる。
2.血液像:末梢赤血球に Howell-Jolly 小体を認める。
3.心エコー検査:下大静脈と腹部下行大動脈の並走を認める。
4. 心臓カテーテル・造影検査:心房造影による心耳形態(両側右心耳構造)、肺動脈造影により肺動脈と気管
支の 位置関係(両側 eparterial bronchus)を確認できる。
4.造影 CT5.MSCT または MRI 検査:肺動脈と気管支の位置関係(両側 eparterial bronchus)を確認できる。
5.画像診断:する。脾臓を認めない。
<診断のカテゴリー>
Definite:Aの1を満たし、Bのうち1項目以上を満たすもの。

多脾症候群の診断基準
A.
1.両側上大静脈、下大静脈欠損、単心房、単心室、心房中隔欠損、心内膜床房室中隔欠損、肺動脈狭窄、
両大血管右室起始症、肺高血圧などの先天性心疾患を有するなどの先天性心疾患や、徐脈性不整脈(洞不
全症候群、完全房室ブロック)、肺高血圧などを有する。心臓以外では、両側左肺、多脾、正中肝などがみら
れ、腸管回転異常、門脈還流異常、胆道閉鎖を合併することもある。
B.
1.胸部エックス X 線:気管支は両側 hyparterial bronchus(肺動脈が気管支を乗り越える)となる。
2.心臓超音波心エコー検査:下大静脈欠損兼奇静脈結合を認める。
3.心臓カテーテル・造影検査:心房造影による心耳形態(両側左心耳構造)、肺動脈造影により肺動脈と気管
支の位置関係(両側 hyparterial bronchus)を確認できる。
4.造影 CTMSCT または MRI 検査:肺動脈と気管支の位置関係(両側 hyparterial bronchus)を確認できる。
5.画像診断で、複数の脾臓を認める。