参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (635 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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○ 概要
1.概要
主症状はミオクロニー欠神発作(意識は曇り、両上肢を中心とする四肢の律動的なミオクロニー性攣縮
と強直性収縮を特徴とする特異な発作型)であり、強直間代発作も認める場合がある。てんかんの平均発
症年齢は7歳(11 か月~12 歳6か月)で、特徴的な脳波異常を伴う。様々な程度の知的障害や行動障害を
伴うことがある。
2.原因
原因は不明であり、遺伝子異常も明らかでの報告もあるが,疾患特異的なものはない。
3. 症状
① ミオクロニー欠神発作:発作開始と終了は突然で、持続時間は 10~60 秒程度とされる。頻度は日に数
回からしばしば何十回となる。程度が様々の意識のくもりと律動性の強いミオクロニーが明らかな強直
性収縮を伴うことが特徴で、ミオクロニーは主に肩、上肢に強く、時に下肢にもみられることもある。付
随する強直性収縮のために、腕のミオクロニーでは段付きに上肢が挙上する。立位の場合、姿勢によ
り転倒することもある。呼吸の変化や尿失禁などの自律神経症状もみられることがある。
② 希に全般性強直間代発作を伴う。
③ 様々な程度の知的障害(70%)や発達障害、行動障害を伴うことがある。
4.治療法
バルプロ酸、エトスクシミド、ラモトリギンをはじめ種々の抗てんかん薬が用いられる。発作は、抑制され
る場合もあるが、おおむね難治であり、知的障害・行動障害については効果が無く、外科治療は無効であ
る。
5.予後
治療抵抗性であるが、長期的には寛解する症例もある。しかし、発作が抑制されても、発達正常域の症
例はいない。