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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (160 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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<診断基準>
○神経線維腫症 I1 型
Definite を対象とする。
A. 遺伝学的診断基準

NF1 遺伝子の病因となる変異が同定されるとき。
※ただし、その判定(特にミスセンス変異)においては専門科の意見を参考にする。
本邦で行われた次世代シーケンサーを用いた変異の同定率は 90%以上と報告されているが、遺伝子検
査で変異が同定されなくとも神経線維腫症 1 型を否定するわけではなく、その診断に臨床的診断基準を用い
ることに何ら影響を及ぼさないことに留意する。
B. 臨床的診断基準
1.主な症候
(1)1.6個以上のカフェ・オ・レ斑
扁平で盛り上がり2.2個以上のない斑であり、色は淡いミルクコーヒー色から濃い褐色に至るまで様々
で、色素斑内に色の濃淡はみられない。形は長円形のものが多く、丸みを帯びた滑らかな輪郭を呈してい
る。
(2)神経線維腫
(皮膚の神経線維腫は思春期頃より全身に多発する。この他末梢神経内や神経の神経線維腫(nodular
plexiform neurofibroma)、び漫性の神経線維腫(diffuse plexiform neurofibroma)がみられることもある。など)ま
たはびまん性神経線維腫
2.その他3.腋窩あるいは鼠径部の症候
皮膚病変−雀卵斑様色素斑、大型の褐色斑、貧血母斑、若年性黄色肉芽腫、有毛性褐青色斑など。(freckling)
① 骨病変−頭蓋骨・顔面骨の骨欠損、四肢骨の変形・骨折、脊柱・胸郭の変形など。
眼病変−4.視神経膠腫(optic pathway glioma)
5.2個以上の虹彩小結節(Lisch nodule)、視神経膠腫など。
6.特徴的な骨病変の存在(脊柱・胸郭の変形、四肢骨の変形、頭蓋骨・顔面骨の骨欠損)
7.家系内(第一度近親者)に同症
診断のカテゴリー
Definite: A、または B の7項目中2項目以上を満たす。
<その他の参考所見>
1. 大型の褐色斑
2. 有毛性褐青色斑
3. 若年性黄色肉芽腫