よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (874 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

<診断基準>
明らかな原因をもつ二次性を除外し、一次性を対象とする。Aの病理所見で1~6に分類され、臨床所見とし
てネフローゼ症候群の診断基準を満たすものを確定診断とする。

<一次性膜性増殖性糸球体腎炎の診断基準>
Definite を対象とする。
A.病理診断:
メサンギウム細胞の軸部増殖、係蹄壁への伸展増殖(メサンギウム間入)、分葉構造、基底膜様物質による
二重化を示す糸球体腎炎。電子顕微鏡的形態により,高電子密度沈着物が主に基底膜内皮側にみられる
Ⅰ型と、内皮側だけでなく上皮側にも認めるⅢ型、そして基底膜内にリボン状の濃い高電子密度沈着物を認
める II 型に分類される。
I.

膜性増殖性糸球体腎炎 I 型・坂口分類
1.メサンギウム増殖性腎炎型(後期ないし前期)
1a.メサンギウム細胞増殖軽度のもので、後期に多い。
1b.中等度メサンギウム細胞増殖
#1:分節性に C3 優位のびまん性顆粒状、また連続して帯状・房飾り状の沈着を示す。
2.慢性・巣状型
巣状分節性に、あるいは巣状全節性にメサンギウム細胞増殖、係蹄壁の二重化を見る。
3.急性・巣状型
巣状分節性、巣状全節性に内皮細胞の腫大、メサンギウム細胞の腫大と増殖により血管腔がほとんど
閉塞している。係蹄壁の二重化はほとんど見られない。どの糸球体にも好中球が見られる。
4.慢性・びまん型
4a.軽度:分節性に係蹄壁の二重化が見られる。
4b.非分葉型:係蹄壁の二重化がびまん性・全節性に見られ、メサンギウム間入があるが、軸部のメサ
ンギウム増殖は軽度である。
4c.中等度:係蹄壁の二重化がどの糸球体にも認められる。4a に比べて二重化の部分が多い。
5.急性・びまん型
糸球体内の細胞増殖が著しく、毛細血管腔がほとんど見られず、係蹄壁の二重化は一部にしか見られ
ない。
5a.管内増殖型:管内増殖性腎炎と鑑別が難しいほど類似している。
5b.中等度:管内増殖が強く糸球体が中等度に腫大したものである。光顕的にも沈着物を見ることがで
きる。
5c.高度:細胞増殖の程度は5b とほぼ同程度だが糸球体の腫大がより著明に見える。
6.分葉型
糸球体は中等度腫大し、係蹄壁には二重化がある。メサンギウム基質の増加(硬化)を主体とした結節
性病変が見られる。