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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (977 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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258 ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ欠損症
○ 概要
1.概要
ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼの先天的な欠損又は活性低下により、ガラクトース、
ガラクトース‐1‐リン酸の蓄積が生じる疾患である。
2.原因
常染色体性潜性遺伝(劣性遺伝)形式をとる遺伝性疾患。
3.症状
新生児早期から、哺乳開始後、不機嫌、食欲不振、下痢、嘔吐などの消化器症状、体重増加不良、採
血後の止血困難などがみられる。低血糖、尿細管障害、白内障、肝障害(黄疸、肝脾腫、肝逸脱酵素上昇
など)を来し、凝固系異常、溶血性貧血の所見を示すこともある。ガラクトース高値が大腸菌発育を促進す
るため敗血症、髄膜炎などの感染症を併発することが多い。乳糖除去を行わなければ致死的疾患である。
また早期に診断され治療開始されても、慢性期に神経精神症状、卵巣機能不全などの合併症を来すこと
があり注意が必要である。
4.治療法
食事療法によるガラクトース制限を行う。
5.予後
適切な治療が行われなければ致死的であり、早期診断され治療開始されても慢性期に合併症を認め
ることがあり注意を要する。