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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (752 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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有馬症候群では、腎不全のため腎透析ないし腎移植を要する。セニオール・ローケン症候群では、失明
や腎不全をきたす。COACH 症候群では、肝不全、腎不全に至ることがある。口-顔-指症候群では、知的障
害が強い。
4.治療法
現在のところ根本的治療法はない。従って治療は対症療法のみであり、理学療法を中心とした療育が重
要である。成人期では、症状に応じた肝保護療法、肝移植、腎透析、腎移植などが行われる。
5.予後
生命予後は、腎機能と肝機能障害による。成人期では、肝不全と静脈瘤、腎不全とその合併症による
死亡がある。有馬症候群では未治療の場合には、腎不全のため小児期までに死亡する。腎透析や腎移植
により、成人中年期の報告がある。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数(令和元年度医療受給者証保持者数)
100 人未満
2. 発病の機構
不明(原因遺伝子が特定されているが、病態は不明である。)
3. 効果的な治療方法
未確立(対症療法のみである。)
4. 長期の療養
必要(進行性である。)
5. 診断基準
あり(研究班作成の診断基準)
6. 重症度分類
①~③のいずれかに該当する者を対象とする。
①modified Rankin Scale(mRS)、食事・栄養、呼吸のそれぞれの評価スケールを用いて、いずれかが3以
上。
②腎障害:CKD 重症度分類ヒートマップが赤の部分の場合。
③視覚障害:良好な方の眼の矯正視力が0.3未満の場合。

○ 情報提供元
難治性疾患政策研究事業「ジュベール症候群およびジュベール症候群関連疾患の診療支援と診療ガイドライ
ン作成・普及のための研究」
研究代表者 国立精神・神経医療研究センター 室長 伊藤雅之