参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (830 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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修正大血管転位症、完全大血管転位症は、心臓超音波検査や心臓カテーテル検査でいずれかに診断された
もの Definite を対象とする。
1.修正大血管転位症
【A:心エコー図】
左右エコー検査で下記の①かつ②の所見を認める。
①
心房位-心室間接続は一致するが正常で、解剖学的左室とから肺動脈が起始し、解剖学的右室が左
右逆転している。それによりから大動脈は解剖学的右室から、肺動脈の左前方から起始する。大血管
の短軸断面では、大動脈-肺動脈の位置関係は左前-右後になる。また大動脈と肺動脈は並行して
いる。心室中隔欠損、肺動脈狭窄や肺動脈閉鎖合併の症例がある起始する(心室-大血管接続不一
致)。
【心臓カテーテル・造影所見】
右房から挿入した心室造影では、解剖学的左室構造を認め、この心室から肺動脈が後上方へ起始する。一
方、前方に位置する大動脈から挿入した心室造影では、解剖学的右室構造を認める。
2.完全大血管転位症
【心エコー図】
②
大動脈は右前、肺動脈は左後の位置関係で(d-TGA)、前方の大血管は大動脈弓を形成し、後方の血
管が大血管は左右に分枝し肺動脈であることを示す。となる。
※I 型では心室中隔欠損がなく、生後数日で左室圧は低下し心室中隔が左室側に凸になる。II 型では心室中隔
欠損を認め、肺動脈狭窄は太い。円錐部中隔伴わない。円錐中隔の前方偏位があれば大動脈縮窄・離断の合
併を疑う。III 型では、弁性狭窄又は円錐中隔が後方偏位して肺動脈弁下狭窄がある。冠動脈の起始及び走行
は大血管スイッチ術の際に重要な情報となる。
【B:心臓カテーテル・造影所見】、multi-slice CT (MSCT)、又は MRI 検査のいずれかの検査で下記の①かつ②
の所見を認める。
① カテーテルの走行から右房と右室、左房と左室が正常につながり接続する。
② 右室造影で大動脈が、左室造影で肺動脈が造影されることで、右室から大動脈が、左室から肺動脈が
起始している所見。することが明らかとなる。
※I 型では心室中隔欠損がなく、II 型では心室中隔欠損を認め、肺動脈狭窄は伴わない。III 型では、弁性狭窄又
は円錐中隔が後方偏位して肺動脈弁下狭窄がある。冠動脈の走行は重要で、大血管スイッチ術動脈スイッチ