参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (656 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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1.発作中に発作焦点部位が移動する部分発作焦点起始発作(多くは運動発作)。
2.しばしば無呼吸、顔面紅潮、流涎などの自律神経症状を伴う。
3.発作は群発ないしシリーズをなして頻発する。
4.発症前の発達は正常であるが、重度の精神運動発達遅滞を残す。
B.検査所見
1.血液・生化学的検査:特異的所見なし。
2.画像検査:初期には異常なく、病変はない。進行すると脳萎縮を示す。
31.生理学的検査:初期にはてんかん性波はまれで、背景波が徐波化を示す。その後、多焦点性棘波が
出現する。発作中には脳波焦点が対側又は同側の離れた部分に移動し、一つの発作時発射が終わる
前に次の発作時発射がはじまる。
C.鑑別診断
鑑別する疾患は、新生児期のけいれん、急性脳炎・脳症、ピリドキシン依存症、ピリドキシンリン酸依存
症、アルパース(Alpers)病、乳児の良性部分焦点てんかん、家族性又は非家族性良性新生児けいれん、家
族性良性乳児けいれん、早期ミオクロニー脳症。
D.遺伝学的検査
KCNT1、SCN1A、PLCB1、SCN8A、TBC1D24、SLC25A22 の変異。
E.<診断のカテゴリー>
Definite: 発達が正常な生後6か月未満の児にA1がみられ、B3が確認されれば診断とB1を認め、Cの鑑
別すべき疾患を除外したもの
※遺伝学的検査では確定する、KCNT1、SCN1A、SCN2A などの変異が報告されている(ただし、認めない
症例も多い)。