令和6年版厚生労働白書 全体版 (120 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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ック福岡を紹介する。
図表 2-1-7
特設サイト「依存症の理解を深めよう。回復を応援し受け入れる社会へ」
第
章
2
こころの健康に関する取組みの現状
1
2
3
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25
26
あらゆる面からサポート
東京、神奈川、福岡で施設を運営
に向けた取組みの
する NPO 法人ジャパンマックの一員
であるジャパンマック福岡は、依存
症からの回復と成長を目指す方々を
支援する施設として、2013(平成
る。お互いの経験
の対処方法や、回
学び、依存症の本
生きづらさと向き
25)年から福岡市で活動している。
その活動の範囲は広く、➀生活訓
練施設(2カ所)
、②共同生活・自立
成長を目指してい
また、医療機関
臨床心理士等によ
生活の援助施設、③就労の移行・定
着支援施設、④就労継続の支援施
設、⑤訪問看護事業所、⑥カウンセ
セリング、訴訟に
しての出廷などの
る。
リング事業所、⑦おとな食堂(居場
設立当初はアル
所づくり)
、⑧触法依存症者の支援な
ルの相談がほとん
ど多岐にわたる。現在の施設利用者
在は、性嗜好障害
【コラム(事例)
】誰一人置き去りにしない~数は
豊か100
な「人を超え、10
未来を創造」代~80
する~(代の男
NPO 法人ジ薬・処方薬依存な
ャ
女の利用者をあらゆる面から支援を
増えてきており、
誰一人置き去りにしない~豊かな「未来を創造」する~
パ ンマ ック 福
岡)
コラム
ているという。
(NPO 法人ジャパンマック*1行っている。
福岡)
2 職場での取組み
依存症の問題を抱えた方の回復と成長の支
(第 14 次労働災害防止計画では、「労働者の健康確保対策の推進」にも重点的に取り組回
ん復プログラム~
援を、本人、その家族、職員が一体となって
ある日のミーテ
で いる )
取り組むジャパンマック福岡を紹介する。
プログラムを受け
前章第3節でみたように、職場では精神障害の労災認定を受ける人が増加しているほか、
ップにある方が、
メンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業または退職した労働者がいる事業所割合は、
あらゆる面からサポート
取り組んでいた。「
この3年間、約1割で推移している。働く人のこころの健康を守るために、職場ではどの
東 京、 神 奈 川、 福 岡 で 施 設 を 運 営 す る
きも発言内容も、
ような取組みが行われているのだろうか。
NPO 法人ジャパンマックの一員であるジャ
われた。12 ステッ
厚生労働省「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、メンタルヘルス対策
パンマック福岡は、依存症からの回復と成長
活訓練をすること
を目指す方々を支援する施設として、2013
に取り組んでいる割合については、使用する労働者数
50 人以上の事業場では 91.1%と高
く、考え方も健康
(平成
25)年から福岡市で活動している。
い一方で、使用する労働者数
50 人未満の小規模事業場では、30~49 人で 73.1%、10~29
は、さみしさを感
その活動の範囲は広く、①生活訓練施設
人で
55.7%となっており、メンタルヘルス対策への取組みが低調であることが示唆されて
依存症から本質的に回復することを
をしていた。今は
(2
カ所)、②共同生活・自立生活の援助施設、 依存症から本質的に回復することを目指す
いる。
③就労の移行・定着支援施設、④就労継続の
ャ パ ン マ ッ ク 福 岡 で は、「AA の 12 ス
こうしたなかで、2023(令和5)年3月、第ジ14
次労働災害防止計画(以下「14 次防」
▲<fn>1</fn>♪
マック(MAC)とは、Maryknoll Alcohol Center の略称を表す。
支援施設、⑤訪問看護事業所、⑥カウンセリ
テッププログラム(アメリカで始まったアル
という。)が策定され、2023(令和5)年度から 2027(令和9)年度までの5年間に、労
ング事業所、⑦おとな食堂(居場所づくり)、 コール依存症からの回復方法)」の活用と、
働災害を減少させるために重点的に取り組む事項が取りまとめられた。14 次防では、重点
⑧触法依存症者の支援など多岐にわたる。現
参加者同士の経験の分かち合い(相互支援)
的に取り組む事項のひとつとして、働く人のこころの健康を守る取組みを含む「労働者の
在の施設利用者数は 100 人を超え、10 代~
を回復に向けた取組みの中心に据えている。
健康確保対策の推進」が掲げられ、2027(令和9)年までに、メンタルヘルス対策に取り
80 代の男女の利用者をあらゆる面から支援
お互いの経験を語り、ストレスの対処方法
組む事業場の割合を
80%以上とする等を目標として取り組むこととされている。
を行っている。
や、回復に必要な思考を学び、依存症の本質
さらに 14 次防では、
「労働者の健康確保対策」として、メンタルヘルス対策、過重労働
的な問題である生きづらさと向き合うことで
対策、産業保健活動の3つの柱を、事業者に求める具体的な取組みに位置づけている。
人間的成長を目指している。
ここでは、メンタルヘルス対策の観点から、ストレスチェック、ハラスメントの防止、
また、医療機関への同行支援や、臨床心理
106
*1
104
12 ステッププログ
始まったアルコー
復方法)」の活用と
験の分かち合い(
令和 6 年版
マック(MAC)とは、Maryknoll Alcohol Center の略称を表す。
厚生労働白書