令和6年版厚生労働白書 全体版 (292 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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した。当該指定法人による、個々の自治体の自殺の状況をまとめた「地域自殺実態プロ
ファイル」の提供や、自治体の自殺対策担当者向けの研修会の実施等により、地域の実情
に応じた実践的な自殺対策の取組みを支援している。
近年、全体の自殺者数は減少していたものの、未成年者の自殺者数は増加の傾向が見ら
れ、2022 年の小中高生の自殺者数は過去最多の 514 人となり、2023 年も 513 人と高い
水準となっている。
こどもの自殺対策については、2023 年 6 月に「こどもの自殺対策に関する関係省庁連
絡会議」において「こどもの自殺対策緊急強化プラン」が取りまとめられた。同プランに
おいては、こどもの自殺対策の柱の一つとして、市町村等では対応が困難な場合に助言等
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章
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を行う多職種の専門家により構成される「こども・若者の自殺危機対応チーム」を全国に
設置することが盛り込まれており、厚生労働省では、同チームの設置・運営について、地
域自殺対策強化交付金により支援を行っている。
自立した生活の実現と暮らしの安心確保
学校においては、命や暮らしの危機に直面したとき、誰にどうやって助けを求めればよ
いかの具体的かつ実践的な方法を学ぶとともに、つらいときや苦しいときには助けを求め
てもよいということを学ぶ「SOS の出し方に関する教育」を含む自殺予防教育を文部科
学省とともに推進し、学校と地域の専門家との間での協力・連携関係の構築等を図ってい
る。
第6節
戦没者の遺骨収集、戦傷病者・戦没者遺族等への援護など
厚生労働省では、先の大戦による戦傷病者や戦没者遺族等の援護、戦没者の追悼、戦没
者の遺骨収集事業や戦没者遺族による慰霊巡拝を実施しているほか、先の大戦による混乱
の中で中国や樺太で残留を余儀なくされた中国残留邦人等への支援などを行っている。
1 国主催の戦没者追悼式、次世代への継承
(1)戦没者追悼式の開催
国は毎年、先の大戦での戦没者を追悼するた
め、全国戦没者追悼式と千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝
礼式を開催している。
国が主催する全国戦没者追悼式は、先の大戦
で多くの尊い犠牲があったことに思いを馳せ、
戦没者を追悼するとともにその尊い犠牲を永く
後世に伝え、恒久平和への誓いを新たにしよう
とするものである。毎年 8 月 15 日に、天皇皇
后両陛下の御臨席を仰ぎ、日本武道館で実施し
全国戦没者追悼式(天皇皇后両陛下の御臨席を仰いで実施)
ている。なお、先の大戦の記憶を風化させるこ
となく次世代へ継承していくという観点から、青少年(18 歳未満)の遺族にも献花して
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厚生労働白書