令和6年版厚生労働白書 全体版 (238 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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べ 98,822 人の増加(14.6%増)となっている。そのうち業務災害(複数業務要因災害を
含む。
)による受給者が 689,696 人、通勤災害による受給者が 87,730 人となっている。
第
章
1
(2)過労死等の労災認定
2022(令和 4)年度の過労死等の労災補償状況については、脳・心臓疾患の請求件数
働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など
は 803 件、支給決定件数は 194 件、精神障害の請求件数は 2,683 件、支給決定件数は
710 件となっている。前年度と比べ、脳・心臓疾患の請求件数は 50 件の増加、支給決定
件数は 22 件の増加、精神障害の請求件数は 337 件の増加、支給決定件数は 81 件の増加
となっている(図表 1-5-1)
。
労災認定に当たっては、脳・心臓疾患の認定基準及び精神障害の認定基準に基づき、迅
速かつ公正な労災補償に努めている。
図表 1-5-1
過労死等の労災補償状況(2018(平成 30)~2022(令和 4)年度)
2018(平成 30) 2019(令和元) 2020(令和 2) 2021(令和 3) 2022(令和 4)
年度
年度
年度
年度
年度
脳・心臓疾患
精神障害
請求件数
支給決定件数
877(118)
936(121)
784(105)
753(124)
803(125)
238(9)
216(10)
194(14)
172(9)
194(18)
請求件数
1,820(788) 2,060(952) 2,051(999) 2,346(1,185)2,683(1,301)
支給決定件数
465(163)
509(179)
608(256)
629(277)
710(317)
資料:厚生労働省労働基準局調べ。
(注) 1 . 脳・心臓疾患とは、業務における過重負荷により脳・心臓疾患(負傷に起因するものを除く。)を発症した事案(死
亡を含む。)をいう。
2 . 精神障害とは、業務における強い心理的負荷により精神障害を発病した事案(自殺を含む。)をいう。
3 . 請求件数は当該年度に請求されたものの合計であるが、支給決定件数は当該年度に「業務上」と認定した件数で
あり、当該年度以前に請求されたものも含む。
4 .( )内は女性の件数で内数である。
(3)石綿による健康被害の補償・救済
石綿を取り扱う作業に従事したことにより中皮腫等を発症した労働者やその遺族等は、
労災保険給付を受けることができる。また、2006(平成 18)年 2 月には、「石綿による
健康被害の救済に関する法律」が成立し、時効によって労災保険法に基づく遺族補償給付
を受ける権利が消滅した者に対し「特別遺族給付金」の支給等の措置が講じられた。
なお、特別遺族給付金については、2022(令和 4)年 6 月の「石綿による健康被害の
救済に関する法律の一部を改正する法律」により、請求期限が 2032(令和 14)年 3 月
27 日まで延長されるとともに、支給対象が 2026(令和 8)年 3 月 26 日まで拡大され
た*23。
このほか、石綿による健康被害の救済については、大阪泉南アスベスト訴訟において、
2014(平成 26)年 10 月に、石綿工場の元労働者の健康被害について国の損害賠償責任
を一部認める最高裁判決が言い渡されたことを受け、国の損害賠償責任が認められた方々
と同様の状況にあった方々について、同判決に照らして訴訟上の和解の途を探ることとし
* 23 「特別遺族給付金」に関する大切なお知らせ(厚生労働省ホームページ)
(https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/111020-1.html)
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