よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和6年版厚生労働白書 全体版 (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

第1部

こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に

女性特有の健康問題は多岐にわたる。女性
女性ホルモンは生涯を通じて大きく変動し、
女性はその影響を受けやすい。その上、職場
のストレスで不調が助長されたり、家事、育
児、介護などについて、女性の役割として完
璧にやらないといけないと思い込み、体調を
崩したりする。
一方、ピルの服用によりホルモンバランス
を整えることで、症状が改善することもあ
る。「治療のひとつとして知ってほしい」と
星野医師は考えているが、そもそも治療する

こころの健康を取り巻く環境とその現状

ホルモンとメンタルは密接な関係にあるが、

1



うだ。



の悪化に拍車をかけてしまうこともある」そ

かどうかで悩んでいる女性も多いことを知っ
女性特有の体調不良への理解促進に向けて
星野医師によると、月経困難症や、更年期
症状など女性特有の体調不良は、個人差が大
きい。そのため、男性のみならず、女性から
も理解してもらえないことがあるという。
「働く女性は、不調があっても職場に相談で
きず、がんばり過ぎてしまう。職場の上司や
同僚に相談しにくい上、相談しても理解して
もらえず、
『気力でカバーして』
『病気じゃな
いんだから』
『怠けているのでは?』などと

てほしいと訴える。20 年以上になる女性外
来での臨床経験から「女性特有の疾患への理
解が進み、職場などで適切な対応が行われる
ようになれば」と願う気持ちも熱い。
活動は外来における診療にとどまらない。
企業研修の講師や、パンフレット作成の協力
など、女性のからだと健康について情報を発
信し、女性がいきいきと働ける社会づくりに
取り組んでいる。今後も、更なる活躍が期待
される。

言われ、悩んでいる人が多い。それが、症状

(2)フリーランスに対するハラスメントの現状

内閣官房が 2020(令和 2)年度に行った「フリーランス実態調査」によると、我が国

でフリーランス*22 として働いている人は、本業と副業を含め、462 万人と試算されてい
る。同調査によると、今後もフリーランスとして働きたいと回答した人は 8 割近くに達し
ている。フリーランスという働き方を選択した理由については「自分の仕事のスタイルで
働きたいため」と回答した人が 6 割近くと最も多く、自分自身で仕事の進め方などを自由
に決めることができる点がフリーランスという働き方の大きな魅力になっていることがう
かがえる。
(仕事の依頼者等からハラスメントを受けたことがある人は約 1 割となっている)
そうしたなか、フリーランスとして働く人に対する仕事の依頼者等からのハラスメント
についても報告されている。内閣官房ほかが 2022(令和 4)年度に行った「フリーラン
* 22 内閣官房「フリーランス実態調査」では、「実店舗はなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキル
を活用して収入を得る者(農林水産従事者は除く)」を、便宜上「フリーランス」と呼称している。

令和 6 年版

厚生労働白書

33