令和6年版厚生労働白書 全体版 (249 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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現下の政策課題への対応
施行)を行うとともに、2023 年 3 月には関係告示の改正を行ったところ、これらの改正
内容の周知徹底を図っている。
また、2023 年 8 月には、石綿等の切断等の作業等において、石綿等の湿潤化と同等の
ともに、「建築物等の解体等の作業及び労働者が石綿等にばく露するおそれがある建築物
綿等の切断等以外の方法(ボルトや釘等を撤去し、手作業で取り外すこと等)で行う必要
があり、これを実施することが技術上困難な場合に限り、石綿等の切断等を行うことが認
められているという従来の考え方を変えるものではない。
(3)職業性疾病予防対策
粉じん障害防止対策については、2023(令和 5)年度から開始している「第 10 次粉じ
ん障害防止総合対策」により、
「呼吸用保護具の使用の徹底及び適正な使用の推進」及び
「じん肺健康診断の着実な実施」等を引き続き重点事項として位置づけ、計画的な指導を
実施するなど、対策の推進を図っている。また、ずい道工事等で粉じん作業に従事する労
働者に対しては、就業先が変わっても健康情報等を一元的に管理することができるよう
2019(平成 31)年 3 月より、「ずい道等建設労働者健康情報管理システム」を運用して
いる。
熱中症予防対策については、「STOP !熱中症
働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など
本改正は、電動工具による石綿等の切断等を推奨する趣旨ではなく、石綿等の除去は、石
1
章
等における業務での労働者の石綿ばく露防止に関する技術上の指針」を改正した。なお、
第
措置の一つとして、除じん性能を有する電動工具の使用等を義務づける等の改正を行うと
クールワークキャンペーン」
(期間:5
月 1 日~9 月 30 日)を実施し、キャンペーンを中心に暑さ指数(WBGT)を活用して、
その値に応じた作業環境管理、作業管理等の予防対策を講じることについて指導等を行っ
ている。
振動障害の防止対策については、チェーンソー等の振動工具の振動加速度のレベルに応
じて、振動にばく露される時間を抑制すること等を内容とした、
「チェーンソー取扱い作
業指針」や「チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針」の
周知等を行っている。
騒音障害防止対策については、技術の発展や知見の蓄積を踏まえ、2023 年 4 月に「騒
音障害防止のためのガイドライン」を改訂し、ガイドラインに基づく取組みの周知等を
行っている。
電離放射線による障害防止対策については、眼の水晶体の等価線量限度を引き下げる等
の電離放射線障害防止規則の一部を改正する省令が 2021(令和 3)年 4 月 1 日から施行
されたことから、更なる強化を図っている。特にその影響を受ける医療分野を対象に放射
線被ばく管理に関する労働安全衛生マネジメントシステム導入支援を行っている。
第7節
震災復興のための労働安全衛生対策等
1 原発事故を受けた労働者の安全衛生と労働条件の確保
東京電力福島第一原子力発電所(以下「東電福島第一原発」という。
)においては、30
令和 6 年版
厚生労働白書
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