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令和6年版厚生労働白書 全体版 (73 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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第1部

こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に

生じるものという考え方である*38(図表 1-1-52)。

て捉えている。たとえば、下図のように、車いすを使用する人にとって「階段」という障
壁により「障害」が生じることと同様に、精神障害のある人にとって利用しにくい制度や
偏見などにより生じる「障害」についてもこころの不調に含まれるものであり、精神障害
のある人が相対するこのような社会的障壁を取り除くことが、当事者のこころの不調を軽
減し、こころの健康の水準を高めることにつながる点で、本白書におけるこころの健康に
も重要な視点を与える考え方である。
障害の有無や程度にかかわらず、誰もが安心して自分らしく暮らすことができる共生社
会の実現のためには、このような考え方に基づき、障害のある人の活動や社会参加を制限
している様々な社会的障壁を取り除くことが重要である。
図表 1-1-52

こころの健康を取り巻く環境とその現状

心身の機能の障害に加え、社会的障壁と相対することによって生じる障害を含むものとし

1



本白書においても、WHO2022 報告書を踏まえ、
「こころの不調」は、精神障害による



能の障害のみに起因するものではなく、社会における様々な障壁と相対することによって

社会モデルの考え方と社会的障壁の例

資料:内閣府作成

* 38 内閣府「令和 4 年度障害者施策の概況(令和 5 年版障害者白書)」
(令和 5 年 6 月)第 1 章第 1 節を参照。

令和 6 年版

厚生労働白書

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