令和6年版厚生労働白書 全体版 (229 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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図表 1-3-6
現下の政策課題への対応
技能検定制度の概要
1.概要
第
○技能検定制度は、労働者の有する技能の程度を検定し、これを公証する国家検定制度であり、労働者の技能と地位の
向上を図ることを目的に、職業能力開発促進法に基づき昭和34年から実施。
○ものづくり分野を中心に、技能のウエイトが高く、全国的に需要を有する分野を対象に、国が主体となり全国、業種
・職種共通の基準の下で制度を構築・運営。
機械加工職種
2.実施内容
1
章
建築大工職種
3.実施状況
○令和4年度は全国で約87.0万人の受検申請があり、約36.0万人が合格。(累計では延べ約837万人が「技能士」)
○令和4年度の受検申請者数が多い職種は、ファイナンシャル・プランニングの約54.0万人(対前年度比12.9%
減)、機械保全の約3.3万人(同4.9%減)。
ウェブデザイン職種
(人)
1,000,000
800,000
○受検申請者数の推移(過去6年)
784,048 807,306
972,416
871,452
869,519
716,200
600,000
400,000
200,000
0
平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
合計
1級
2級
3級
*都道府県実施方式分・指定試験機関方式分を合わせた全数
図表 1-3-7
○等級別の合格者数・合格率(令和4年度)
等 級
受検申請者数
合格者数
合格率
(技能検定の合格に必要な技能及び知識) (令和3年度比) (令和3年度比) (令和3年度)
特級
4,424人
1,418人
32.1%
(管理者又は監督者に必要な技能及び知識)
(-8.3%)
(-28.9%)
(41.3%)
1級
93,393人
32,365人
34.7%
(上級の技能労働者に必要な技能及び知識)
(-7.1%)
(+7.6%)
(29.9%)
2級
342,671人
99,140人
28.9%
(中級の技能労働者に必要な技能及び知識)
(-12.2%)
(-10.9%)
(28.5%)
3級
305,230人
163,059人
53.4%
(初級の技能労働者に必要な技能及び知識)
(-11.6%)
(-6.0%)
(50.2%)
単一等級
2,520人
1,284人
51.0%
(等級に区分していない職種で、1級相当の技能及び知識)
(-15.8%)
(-18.9%)
(52.9%)
※随時級・基礎級を除く
働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など
○厚生労働大臣が厚生労働省令で定める職種ごとに、厚生労働省令で定める等級(特級、1~3級など)に区分して、
レベルに応じた技能・知識の程度を、実技試験及び学科試験により客観的に評価。令和6年4月1日現在、131職種
(うち建設・製造業関係は造園、さく井、金属溶解、機械加工など100職種。ファイナンシャル・プランニングなど
サービス業関係は31職種)。
○技能検定に合格した者は、「技能士」と称することができる(いわゆる名称独占資格)。職種によって他資格試験の
受験資格を取得できることや一部試験が免除になるほか、企業内の能力評価等にも活用されている。
○都道府県が実施する方式(現在111職種)に加え、平成13年に、厚生労働大臣が一定の要件を満たすものとして指
定する民間団体が実施する指定試験機関方式(現在20職種)を導入。
試験実施内容の一例
機械加工職種
■実技試験
普通旋盤を使用し、材料
を内外径削りなどで切削加
工を行い、はめ合わせので
きる部品を製作する。
試験時間 2 時間 30 分
■学科試験
工作機械加工一般、機械
要素、機械工作法、材料、
材料力学、製図、電気、安
全衛生、旋盤加工法
とび職種
■実技試験
枠組、単管及び木製足場
板を使用して、枠組応用登
り桟橋の組立てを行う。
試験時間 2 時間
■学科試験
施 工 法、 材 料、 建 築 構
造、関係法規、安全衛生
普通旋盤作業の作品例
とび作業の作品例
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厚生労働白書
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