令和6年版厚生労働白書 全体版 (44 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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章
1
(睡眠時間の確保は、プレゼンティーズムの観点からも注目される)
このような睡眠不足により心身に不調をきたしてしまうと、欠勤や休職を余儀なくされ
る(アブセンティーズム)だけでなく、出勤はするものの心身の不調により十分なパ
こころの健康を取り巻く環境とその現状
フォーマンスが発揮できない状態(プレゼンティーズム)につながる場合もある。
近年、睡眠時間の重要性は、こうした日中のパフォーマンスの低下に着目するプレゼン
ティーズムの観点からも注目されており、たとえば、雇用する労働者の睡眠時間の長さや
睡眠の質の良さは企業の利益率を高める効果を持つとの指摘もある*21。良質な睡眠の確保
は、企業にとって、労働者のこころの不調を予防するという意味にとどまらず、生産性の
向上という視点からも課題であることを示唆しているといえる。
③
職場におけるハラスメント
(2022(令和 4)年度のパワーハラスメントの相談件数は、50,840 件であった)
職場環境においてこころの健康に大きな影響を与えるリスクとして、ハラスメントの問
題がある。2022(令和 4)年度に都道府県労働局雇用環境・均等部(室)に寄せられた
パワーハラスメントの相談件数は、50,840 件であった(図表 1-1-27)。
一方、2022(令和 4)年度のセクシュアルハラスメントの相談件数は、6,849 件、妊
娠・出産等に関するハラスメントの相談件数は 1,926 件となっており、いずれも 2021
(令和 3)年度より減少傾向にある(図表 1-1-28)。
* 21 山本勲「アフターコロナに向けたウェルビーイングと生産性の両立」
(厚生労働省 2022 年度第 2 回雇用政策研究会)。
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厚生労働白書