令和6年版厚生労働白書 全体版 (26 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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第
図表 1-1-2
まあ⾟かった
どちらとも⾔えない
そう⾟くはなかった
全く⾟くなかった
流産または死産を経験した後、時期ごとの辛さ
図 2. 流産または死産を経験した後、時期ごとの辛さ(n=618)
章
1
こころの健康を取り巻く環境とその現状
資料:令和 2 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「流産や死産等を経験した女性に対する心理社会的支援に関する調
査研究」事業報告書
③
子育て
13
こどもを育てるという経験は、養育者となる自らのこころの健康にとっても大切なライ
フイベントである。
子育てをしていてよかったと感じる時について、こどもが喜んだ顔を見る時や、こども
の成長を感じる時を挙げる子育て世代の人は多く*8、日常生活のなかでその存在に感謝し
たり、思わぬ成長ぶりに感動するといった経験や、自分自身の成長を通じて人生の大きな
喜びや生きがいを実感する人も多い。
他方で、子育てをめぐる社会環境や職場環境は、時代とともに変化しており、そうした
なかで、子育てがこころの健康に影響を与えるストレス要因として顕在化する場面も生じ
ている。ここでは、我が国の世帯構成や就業構造の変化から、共働き世帯の子育てに関す
るストレスを取り上げ、さらに、ひとり親世帯や片働き世帯にも目を向けながら、子育て
をめぐるストレスの状況を様々な角度からみていく。
(我が国の雇用者の世帯構成は、共働き世帯が増加している)
我が国の雇用者の世帯構成をみると、1985(昭和 60)年以降、男性雇用者と無業の妻
からなる世帯数は減少傾向となっており、妻がパートタイム労働者(週 35 時間未満就業)
の世帯数は、約 200 万世帯から約 700 万世帯に増加している。また、妻がフルタイム労
働者(週 35 時間以上就業)の世帯数は、400 万~500 万世帯と横ばいで推移している(図
表 1-1-3)
。
また、この間の育児休業制度の充実などにより、2015(平成 27)年から 2019(令和
元)年までに第 1 子を出産した女性のうち妊娠が分かった時に就業していた女性では、出
産後も就業継続する割合が約 7 割まで増加している(図表 1-1-3)。
*8
10
令和 6 年版
令和 2 年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究~家庭教育支援の充実に向けた保護者の意識に関する実態把握調査~」
(文部科学
省委託調査)によると、0~18 歳の子を持つ 20~54 歳の父母 3,421 人を対象に行ったアンケート調査で、「あなたは、今、子育てをし
ていて、主にどのようなときに良かったと感じますか」(回答は 2 つまで)との質問に対し、「子供が喜んだ顔を見るとき」が 74.3%で
最も高く、
「子供の成長を感じるとき」が 67.5%、
「子供と話したり、遊ぶとき」が 25.6%となっている。また、「良かったと感じたこ
とはない」は 1.7%であった。
厚生労働白書