令和6年版厚生労働白書 全体版 (64 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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まりしている(図表 1-1-43)。
章
1
件数は 12.2 万件を超え、2020(令和 2)年度に過去最高の約 13 万件となって以降、高止
こころの健康を取り巻く環境とその現状
図表 1-1-43
配偶者暴力相談支援センターにおける相談の件数の年次推移
【 配偶者からの暴力に関する相談件数の年次推移】
(件)
140,000
129,491
119,276
120,000
111,172
102,963
99,961
100,000
89,490
72,792
80,000
68,196
62,078
58,528
60,000
49,329
43,225
35,943
40,000
901
0
52,145
77,334
3,169
3,682
72,246
69,780
70,043
122,478
5,034
122,211
5,346
3,668
2,223
86,168
2,379
2,002
64,797
1,135
65,895
75,964
77,868
82,922
81,173
その他
電 話
来 所
60,686
40,705
36,475
5,104
106,110
5,412
4,902
3,554
1,412
647
33,736
82,099
106,367
4,854
5,213
1,958
806
958
29,820
20,000
114,481
43,004
47,107
49,849
53,134
57,236
23,950
16,688
17,662
21,821
25,250
14,864
22,640
14,692
20,941
12,758
19,131
11,035
平成14年度
(2002)
15年度
('03)
16年度
('04)
17年度
('05)
18年度
('06)
19年度
('07)
20年度
('08)
21年度
('09)
22年度
('10)
23年度
('11)
24年度
('12)
31,855
34,072
33,418
32,385
34,849
36,506
37,911
30,060
34,522
35,692
25年度
('13)
26年度
('14)
27年度
('15)
28年度
('16)
29年度
('17)
30年度 令和元年度
('18)
('19)
2年度
('20)
3年度
('21)
4年度
('22)
(年)
資料:内閣府「配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数等(令和 4 年度分)」
(同居している未成年のこどもに対する虐待も生じている)
暴力の被害者は身体的な影響にとどまらず、こころの健康に深刻な影響を受ける場合が
ある*32 ことは言うまでもないが、こうした暴力が生じる家庭に同居するこども*33 にも
様々な心身の症状が表れる場合がある。また、暴力を目撃しながら育ったこどもは、自分
が育った家庭での人間関係のパターンから、感情表現や問題解決の手段として暴力を用い
ることを学習してしまうおそれがあるともいわれる。
④
インターネット上の誹謗中傷
(SNS ユーザーの 6 割以上がインターネット上の誹謗中傷等の投稿を目撃したことがある)
SNS や動画配信・投稿サイトなどの普及は、あらゆる主体が情報の発信者となること
を可能とし、自己実現や新たなコミュニケーションの創出に大きく寄与している一方で、
より多くの利用者から注目を集めたいという承認欲求をくすぐり、誹謗中傷等の投稿・拡
散につながりやすいという構造的な問題も指摘されている。
SNS ユーザーを対象に実施したアンケート調査*34 によると、6 割以上の人がインター
ネット上の誹謗中傷等の投稿を目撃したことがあると回答している。また、2 割近くの人
がインターネット上で誹謗中傷等の被害に遭ったと回答しており、20 代と 30 代の人が相
対的に多い(図表 1-1-44)。
また、先述のとおり、少年期・青年期におけるいじめの態様で、パソコンや携帯電話等
を利用したものの件数は、2015(平成 27)年の 9,187 件から、2021(令和 3)年には
* 32 内閣府「男女間における暴力に関する調査(令和 5 年度調査)
」によると、配偶者から何らかの暴力被害を受けたことのある人に、
被害によって引き起こされた生活上の変化の有無を聞いた結果、被害者の 60.0%(被害女性の 63.7%、被害男性の 53.8%)に生活上
の変化が認められた。変化の内容では「自分に自信がなくなった」
(26.2%)が最も多く、次いで「夜、眠れなくなった」
(20.8%)
、
「心
身に不調をきたした」
(18.2%)となっており、こころの不調との関連が示唆される変化が上位を占めている。
* 33 内閣府「配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数等(令和 4 年度分)」によると、令和 4 年度に配偶者暴力相談支援センター
で相談対応を行った相談者のうち、同居している未成年のこどもがいる割合は全体の半数を超えている。
* 34 総務省プラットフォームサービスに関する研究会 誹謗中傷等の違法・有害情報への対策に関するワーキンググループ(第 10 回)
資料 1-1 三菱総合研究所「インターネット上の違法・有害情報に関する流通実態アンケート調査」。
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厚生労働白書