援を行い、持続可能な開発目標（Sustainable Development Goals：SDGs）達成に向
けた取組みに貢献している。また、ストップ結核パートナーシップへの拠出を通じて、革
新的な結核診断機器や治療薬の結核蔓延国への供給、特に、小児多剤耐性結核治療の推進
を支援している。

2 労働分野

（1）G7 及び G20

G7 の労働分野では、2023（令和 5）

年 4 月 22 日及び 23 日に、G7 倉敷労働
雇用大臣会合を岡山県倉敷市で開催し
た。本会合では、
「人への投資」のテー
マの下で、①労働市場のレジリエンスの
涵養（①－ 1 ポストコロナや現下の課題
に対応した労働市場政策、①－ 2 デジタ
ルトランスフォーメーション／グリーン
トランスフォーメーションと人への投
資）
、 ② 包 摂 的 な 労 働 市 場 の 整 備、 ③

G7 代表者の集合写真

ワーク・エンゲージメントの向上とディー
セント・ワークの推進について議論が行
われ、G7 倉敷労働雇用大臣宣言が採択
された。本会合では、人への投資の中心
となるリスキリングは、労働者が社会変
化に対応するための能力向上支援にとど
国際社会への貢献
第
章

9

まらず、生産性の向上や賃上げに繋がる
ものであり、
「経費」ではなく「投資」で
あるとの認識を共有することができた。
G20 の労働分野では、2023 年 7 月 20

会合の様子

日及び 21 日に、G20 労働雇用大臣会合がインド共和国（インドール）で開催された。本
会合では、グローバルなスキルギャップへの対処、ギグワーカー・プラットフォームワー
カーとして働く人のための適切な社会的保護と労働条件、全ての人のための適切な社会的
保護のための持続可能な財政といった課題について議論が行われた。
我が国からは厚生労働大臣が出席し、G7 労働雇用大臣会合における「人への投資」に
係る議論の成果を踏まえて、各国が協調して生産性向上や人材活用を図る上ではリスキリ
ングによる支援が重要であるとの G7 の合意を発信するとともに、多様な働き方への対応
や女性・高齢者・障害者の労働市場参加に関する我が国の取組みを共有し、包摂的・持続
的でレジリエントな「仕事の未来」に向けた合意形成に貢献した。

（2）国際労働機関（ILO）

ILO は、労働条件の改善を通じて社会正義の実現等に寄与することを目的として、雇

用・労働の分野における国際的な取組みを行う機関であり、労働組合や使用者団体も交え

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令和 6 年版

厚生労働白書