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令和6年版厚生労働白書 全体版 (451 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

また、2019(令和元)年 6 月に制定された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に
関する法律」
(令和元年法律第 49 号)に基づき、2020(令和 2)年 7 月に「視覚障害者等
の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画」を策定し、視覚障害者等の読書環境の整
備の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進することとした。
さらに、2022(令和 4)年 5 月に施行された「障害者による情報の取得及び利用並び
に意思疎通に係る施策の推進に関する法律」
(令和 4 年法律第 50 号)を踏まえ、障害特性
に配慮した意思疎通支援や支援者の養成等の促進を図ることとした。

第3節

精神保健医療福祉について

1 精神保健医療福祉の現状と課題について

精神疾患の総患者は、2020(令和 2)年は 614.8 万人(入院患者数 28.8 万人、外来患

者数 586.1 万人)となっている。
近年の、精神病床における新規入院患者の入院後 1 年以内の退院率は、約 9 割でほぼ横
ばいである。1 年以上の長期入院患者は減少傾向にあるが、2020 年は 17.0 万人であり、
入院患者の過半数を占めている。
の社会的要請が高まっているなど、精神科医療に対する需要は多様化している。

2 精神保健医療福祉の取組状況について

精神障害のある人の人権に配慮した適正な医療及び保護の実施、精神障害のある人の社

会復帰の促進、国民の精神的健康の保持・増進を図るための精神保健施策の一層の推進を
図っている。
精神病床数は約 32 万床となっている。また、2023 年 6 月末現在、精神病床の入院患者数

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は約 25.6 万人であり、このうち、約 12.4 万人が任意入院、約 12.9 万人が医療保護入院、



2022(令和 4)年 10 月 1 日現在、我が国の精神病床を有する病院数は約 1,600 か所、

障害者支援の総合的な推進

また、うつ病等の気分障害や認知症の患者数が増加し、薬物依存や発達障害への対応等

約 1,600 人が措置入院となっており、措置入院による入院者については、公費による医療
費負担制度を設けている。
このほか、夜間や土日・祝日でも安心して精神科の救急医療が受けられるよう精神科救
急医療体制の整備をしている。
2021(令和 3)年 10 月から精神障害を有する方や精神保健上の課題を抱えた方が地域
で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制を実現するため、
「地域で安心して暮らせる精
神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」を実施し、身近な市町村等における相談支援
体制の整備に向けた取組みや医療保護入院等の制度の見直し等について、2022 年 6 月に
報告書が取りまとめられた。
報告書を踏まえ、2022 年臨時国会には、
「精神保健福祉法」の改正を含む改正法案が
提出され、
「障害者総合支援法等の一部を改正する法律」(令和 4 年法律第 104 号)が成立
した。改正法においては、精神障害者の希望やニーズに応じた支援体制を整備するため、

令和 6 年版

厚生労働白書

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