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令和6年版厚生労働白書 全体版 (53 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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第1部

こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に


3 現代社会をめぐる状況

や、近年社会的関心の高まりがみられる事象について、こころの健康に対するリスクとい
う観点から取り上げる。

(1)急速なデジタル化の進展と SNS の利用拡大

(デジタル化の進展により私たちの生活様式は大きく様変わりした)
デジタル化の進展やネットワークの高度化、スマートフォンなどの IoT 関連機器の小型
化・低コスト化により、私たちの生活様式は大きく様変わりした。総務省「通信利用動向
調査」によると、モバイル端末の世帯保有率は 9 割を超え、なかでもスマートフォンの普
及が進んでおり、2019(令和元)年には 8 割以上の世帯が保有している。

こころの健康を取り巻く環境とその現状

では、デジタル化の進展、これらに伴う孤独・孤立の深刻化など現代社会に特徴的な側面

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ここまで、ライフステージごとにみられるストレス要因について整理してきたが、本項

デジタル技術の進展により、自分に合ったスタイルでデジタル機器やサービスを利用す
ることが可能になり、従来不便であったことが快適になった、できないと諦めていたこと
が実現した、といった驚きや感動に遭遇する場面も、日常生活のなかで決して少なくない
だろう。
(ほぼすべての年齢層で、SNS を利用した個人の割合は増加している)
総務省「通信利用動向調査」によると、2022(令和 4)年に SNS と呼ばれるソーシャ
ルネットワーキングサービス(例:Facebook、LINE、Instagram、X(旧 Twitter)等)
を利用した個人の割合*23 は、前年と比較して、ほぼすべての年齢層で増加しており、特
に利用率の低かった 6~12 歳と 70 歳以上の伸び率がやや大きい(図表 1-1-32)。
80 歳以上でも、インターネット利用者のうち 2 人に 1 人が SNS を利用しており、あら
ゆる年齢層に浸透してきていることが改めて確認できる。

* 23 インターネット利用者に占める割合。インターネット利用者の割合は 6~12 歳と 60~69 歳で 8 割を超え、13~59 歳の各年齢階層
で 9 割を超えている。70~79 歳では 6 割を超え、80 歳以上でも 3 割を超えている。

令和 6 年版

厚生労働白書

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