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令和6年版厚生労働白書 全体版 (462 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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して、ASEAN+3 社会福祉大臣会合が 2004(平成 16)年から 3 年に 1 回、高級実務レベ
ル会合が毎年開催されている。2023(令和 5)年 5 月には ASEAN + 3 社会福祉大臣会合
がオンライン形式で開催され、
「ジェンダー主流化と社会的包摂を通じたジェンダー平等
のための ASEAN コミットメントの実施加速」をテーマに議論が行われた。
また、2003(平成 15)年から毎年、ASEAN 地域の社会保障分野における人材育成の
強化並びに日本及び ASEAN 諸国間の情報・経験の共有と中長期的な協力関係の構築・強
化を目的として、ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催している。本会合は、
ASEAN 各国の社会福祉、保健医療、雇用政策を担当する行政官及び WHO、ILO、国際
協力機構(Japan International Cooperation Agency:JICA)等の協力機関の参加を
得て行われている。本会合の結果は、ASEAN + 3 保健大臣会合及び社会福祉大臣会合に
おいて報告され、ASEAN 諸国から高い評価を得ると同時に、今後の会合への期待も表明
されている。2023(令和 5)年 11 月には、第 21 回 ASEAN・日本社会保障ハイレベル会
合を大分県で開催した。同会合では、
「地域で生き生きと自分らしく暮らせる社会の実現
に向けて~誰もが自分の力を最大限に発揮するための心身の機能の維持・向上に着目して
~」をテーマとして、「地域包括ケアシステムにおけるリハビリテーションの推進」、「心
身の維持強化に向けた地域における介護予防の取組の推進」

「職域における健康増進・予
防の取組」
、「健康で活動的な高齢化指標の活用」について、誰もが生涯にわたり個人の健
康状態やライフスタイル等に応じて、自分の力を最大限に発揮するための心身の機能の維
持・向上に向けて、ASEAN 各国からの参加者や国内外有識者と共に取組みの現状や課題
を共有し、これからの社会を支えるための政策や支援のあり方について議論を行った。

第2節
国際社会への貢献



9

開発途上国等への国際協力

厚生労働省では、医療保健、水道*1、社会福祉、社会保障、労働環境整備、人材開発の
各分野において、日本の知識・経験を活かして、WHO、ILO をはじめとする国際機関、
ASEAN やアジア太平洋経済協力(Asia-Pacific Economic Cooperation:APEC)等
の枠組みを通じた国際協力、また、外務省や JICA、民間団体と連携して、ワークショッ
プ開催、専門家派遣、研修員受入れ、プロジェクト計画作成指導などの技術協力を行い、
開発途上国の人材育成、制度づくりに貢献している。

1 保健医療分野

WHO を通じて、鳥・新型インフルエンザやエボラ出血熱、新型コロナウイルス感染

症などの公衆衛生上の危機への対応強化に努めるとともに、国立感染症研究所や国立国際
医療研究センターを中心に開発途上国への専門家の派遣や技術協力を行っているほか、エ
イズの感染拡大に対処するため、国際連合エイズ合同計画(Joint United Nations
Programme on HIV/AIDS:UNAIDS)を通じて援助を行うなど、様々な形で医療保
健分野における国際協力を行っている。
また、全ての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払
*1

446

令和 6 年版

2024(令和 6)年 4 月 1 日以降、国土交通省において対応。

厚生労働白書