令和6年版厚生労働白書 全体版 (74 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
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第2節
章
1
精神疾患の現状
こころの健康を取り巻く環境とその現状
1 主な精神疾患
(精神疾患を有する総患者数は約 615 万人、外来患者数は約 586 万人)
私たちのこころは、日常生活のなかで様々に揺れ動くものである。そうした通常の浮き
沈みを超えて、思考や感情、行動の変調が大きな苦痛を伴ったり、日常生活に支障をきた
すような状態になると、こころの不調、とりわけ精神疾患(精神障害)にもつながる。
精神疾患の外来患者の数は増加の傾向にある。厚生労働省「患者調査」を基に算出する
と、2020(令和 2)年の精神疾患を有する総患者数は約 615 万人であり、このうち外来
患者数(約 586 万人)を疾患別にみると、うつ病などの「気分(感情)障害」が約 169
万人と最も多く、続いて、適応障害などの「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表
現性障害」が約 124 万人となっている(図表 1-2-1)。また、外来患者数を年代別にみる
と、75 歳以上が約 136 万人と最も多く、続いて 45~54 歳が約 98 万人、0~24 歳が約 79
万人となっている(図表 1-2-2)。
精神疾患というと、まず、うつ病をイメージする人が多いかもしれないが、このように
様々な種類や症状の違いがあり、治療法もこうした違いに応じて異なってくる。
こ こ で は、 世 界 保 健 機 関(WHO) の「 疾 病 及 び 関 連 保 健 問 題 の 国 際 統 計 分 類
*39
における病気の名称や分類を参考に、代表的な精神疾患について紹介したい。
(ICD)」
図表 1-2-1
精神疾患を有する外来患者数の推移(疾患別内訳)
1
2
資料:厚生労働省「患者調査」に基づき、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部作成
資料:厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部作成
3
4
【 図 1 - 2- 2 】
精神疾患を有する外来患者数の推移(年齢階級別内訳)
* 39 現在、国内で使用している分類は、ICD-10(2013 年版)に準拠している。ICD については、「【MEMO】疾病及び関連保健問題の
国際統計分類(ICD)と精神疾患」を参照されたい。
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