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令和6年版厚生労働白書 全体版 (352 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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図表 6-2-6


医薬品の需給状況(2024 年 3 月末時点)

医薬品全体の対応状況 ※1
※1 薬価削除手続き中の品目を含む

供給停止
10%, 1,751 品目

限定出荷
(自社の事情)
4%, 612 品目

1-2

100

原材料調達上の
問題

88

製造トラブル

80

200

0

通常出荷
76%, 12,920 品目

原材料調達上の
問題

65

行政処分関連

315

その他の理由

限定出荷

銘柄数 構成比 銘柄数 構成比

2024 年 3月
調査結果



限定出荷
自社の事情

他社品の影響

その他

合計

46 8% 88 6% 28 13% 162 7%
67
4% 162
7%
先発品
33
2% 134
6%
28%
54%
17%
100%
後発品
1,240 71% 1,473 64% 長期
30 5% 98 7%
6 3% 134 6%
その他医薬品 ※ 411 23% 544 24% 収載品 ※
22%
73%
4%
100%
合計 1,751 100% 2,313 100%
375 61% 1,015 68% 83 38% 1,473 64%
後発品
25%
69%
6%
100%
項目の定義
161 26% 284 19% 99 46% 544 24%
その他
※長期収載品:後発品のある先発品
医薬品 ※
30%
52%
18%
100%
※その他の医薬品:局方品、漢方エキス剤、
612 100% 1,485 100% 216 100% 2,313 100%
生薬、生物製剤(ワクチン、血液製剤等)

合計
26%
64%
9%
100%
承認が昭和 42 年以前の医薬品など

1,000

1,500

2,000

1,634
85
165

製造トラブル

先発品

品質トラブル

57

行政処分関連

18
310

その他の理由

限定出荷 ※3 薬価削除が理由である44品目は除く。

医薬品全体の出荷量の状況

C.出荷停止
4%,
671品目

長期収載品 ※




6

500

需要増

126

品質トラブル

カテゴリー別:「供給停止」
、 カテゴリー別:限定出荷の要因
「限定出荷」の割合
(自社事情、他社品の影響)分析
供給停止

(品目数)

300

供給停止 ※2 薬価削除が理由である1,077品目は除く。

2024 年 3月
調査結果

限定出荷の理由※3

(品目数)
0

限定出荷
(その他)
1%, 216 品目
限定出荷
(他社品の影響)
9%, 1,485 品目

1ー1 供給停止の理由※2

D.薬価削除予定
8%, 1,327品目
Aプラス.
出荷量増加
19%, 3,212品目

A+ 出荷量増加 110%以上
A.出荷量通常
62%, 10,584品目
B.出荷量減少
7%,
1,190品目

A 出荷量通常 90%以上110%未満
B 出荷量減少 90%未満
C 出荷停止

出荷していない状況

D 薬価削除予定 薬価削除手続き中

令和 6 年度厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課委託事業「医療用医薬品供給情報緊急調査事業」

足下の供給不安への対応として、特に不足が生じているせき止め薬などの感染症対症療

国民が安心できる持続可能な医療・介護の実現

法薬については、医療機関等に対し、供給状況に関する情報の公表、買い込みを控えるこ
とや長期処方を控えて医師が必要と判断した患者へ最少日数での処方とすることの要請を
行っていた。さらに、主要メーカーに対しては、他の医薬品の生産ラインからの緊急融通
や在庫の放出など、供給増加に向けたあらゆる手段による対応を要請するとともに、
2023(令和 5)年度補正予算において、製造設備の整備費や人件費を対象として緊急的
な補助事業を実施した。
また、2024(令和 6)年 4 月より、製造販売業者から医薬品の供給不足ないしそのお
それが発生した場合に供給不足の未然防止につなげる観点や収集した情報を医療機関等へ
提供する観点から、製品の基本情報や供給不足が生じた理由または供給不足のおそれに関
する原因等の報告を求めるほか、感染症法に基づき抗菌薬や抗インフルエンザ薬、感染症
対症療法薬等の感染症対策物資等について生産量や在庫量、出荷量等の報告徴収を行うこ
ととしている。
現下の後発医薬品を中心とした医薬品の供給不安の要因は、品質管理に係る違反事案を
発端とした供給停止や限定出荷の拡大だけにとどまらず、比較的中小規模の企業が多く生
産能力や生産数量が限定的な中で、比較的収益性の高い新規製品の薬価収載を繰り返し、
容易に市場から撤退することができないという医薬品特有の事情もあいまって、少量多品
目生産が広がっている。そしてそのことが生産の非効率等の問題を招いていること、薬価
収載後も総価取引等の流通慣行や価格競争によりさらに価格が下落し低収益構造につなが

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令和 6 年版

厚生労働白書