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令和6年版厚生労働白書 全体版 (458 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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OECD の保健医療分野に関する事業の主な活動として、保健医療分野の政策分析・研
究、それらに関する議論を行う「医療委員会」の開催及び OECD 加盟国等の保健関連統
計データ(
「ヘルスデータ」
)の収集・編纂を行っており、こうした客観的な政策分析や国
際比較データは、厚生労働省関連の政策を検討する際の一助になっている。
厚生労働省では、医療委員会に参加し、OECD の作業に対して方向性を示すことや日
本の事例を OECD 加盟国に紹介することで、積極的な貢献を行っている。2023(令和 5)
年の同委員会では、議長国を務めた G7 長崎保健大臣会合や G7 広島サミットの成果報告
のほか、医療サプライチェーン強靱化に向けた取組み等について情報を共有した。2024
(令和 6)年 1 月にフランスで開催された第 4 回 OECD 保健大臣会合では、保健システム
強靱化のための健康危機への予防・備え・対応、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成
の重要性、医療保険制度の持続可能性を高めるための日本の取組みについて発言したほ
か、公衆衛生上の脅威である薬剤耐性(AMR)対策に関する日本の取組みを紹介した。

(4)東南アジア諸国連合(ASEAN)

東南アジア諸国連合(Association of Southeast Asian Nations:ASEAN)と日本、

韓国、中国の 3 か国との連携強化の流れの中で、厚生労働分野では、保健、労働及び社会
福祉の分野ごとに ASEAN + 3 の担当大臣会合・高級事務レベル会合が行われており、積
極的に参加している。
保健分野においては、ASEAN + 3 保健大臣会合が 2004(平成 16)年から 2 年に 1 回、
高級実務レベル会合が毎年開催されている。2023(令和 5)年 5 月には、ASEAN + 3 高
級事務レベル会合がラオス・ルアンパバーンで開催された。同会合では、ASEAN 事務局
から 2021-2022 年の保健分野等における関連会合やプロジェクトの成果・進捗報告が
あった他、ASEAN 感染症センターの実働に向けた期待等が述べられた。2024(令和 6)
国際社会への貢献



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年には、ASEAN + 3 保健大臣会合がラオス・ルアンパバーンにて開催予定である。
また、2013(平成 25)年から日・ASEAN の枠組みで高齢化対策に関する政策対話や
二国間協力を推進している。2017(平成 29)年 7 月には、ユニバーサル・ヘルス・カバ
レッジと高齢化をテーマに日・ASEAN 保健大臣会合を初めて開催し、2030(令和 12)
年までに各国がユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成するための施策をまとめた「日
ASEAN UHC イニシアティブ」を発表した。

(5)日中韓三国保健大臣会合

2023(令和 5)年 12 月に中国(北京)で開催された第 16 回日中韓三国保健大臣会合

では、パンデミックへの予防・備え・対応における協力、ユニバーサル・ヘルス・カバ
レッジの推進、健康的な高齢化について議論し、協力関係の維持及び一層の強化を行うこ
とを内容とする「第 16 回日中韓三国保健大臣会合共同声明」を採択した。また、保健分
野における幅広い協力の強化について盛り込んだ「日中韓保健分野の協力に関する協力覚
書」に署名した。

(6)その他の国際保健分野への取組み

世界的な健康危機管理の向上及びテロリズムに係る各国の連携強化等を目的とし、G7

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令和 6 年版

厚生労働白書