令和6年版厚生労働白書 全体版 (386 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
リスク要因別の関連死亡者数(2019 年)
0
20
40
60
80
100
120
140
160
(単位:千人)
180
196.4
高血圧
187.2
喫煙
100.8
高血糖
高 LDL コレステロール
75.8
過体重・肥満
51.8
ヘリコバクター・ピロリ菌感染
49.3
アルコール摂取
41.6
塩分の高摂取
38.1
C 型肝炎ウイルス感染
健康で安全な生活の確保
第
章
7
200
25.1
運動不足
20.5
果物の低摂取
19.2
野菜の低摂取
3.4
多価不飽和脂肪酸の低摂取
3.4
B 型肝炎ウイルス感染
3.4
循環器疾患
悪性新生物
慢性腎臓病
その他の非感染性疾患
糖尿病
呼吸器系疾患
外傷
資料:Nomura S, Sakamoto H, Ghaznavi C, Inoue M: Toward a third term of Health Japan 21 - implications
from the rise in non-communicable disease burden and highly preventable risk factors. The Lancet
Regional Health – Western Pacific 2022, 21. より一部抜粋
(注) 日本における 2019 年の非感染性疾患と障害による成人死亡について、喫煙・高血圧等の予防可能な危険因子別に死
亡数を推計したもの。
(1)栄養・食生活
栄養・食生活は、生命を維持し、子どもたちが健やかに成長し、また人々が健康で幸福
な生活を送るために欠くことのできない営みであり、生活習慣病の予防のほか、生活の質
の向上及び社会生活機能の維持・向上の観点から重要である。
「健康日本 21」では、生活
の質の向上とともに、社会環境の質の向上のために、食生活、食環境の双方の改善を推進
する観点から、目標設定を行っている。このことも踏まえ、これまで、厚生労働省では、
栄養・食生活に関する対策として、乳幼児期から高齢期までの全ライフコースだけでな
く、傷病者や被災者も対象とした取組みを通じて、
「誰一人取り残さない栄養政策」を推
進してきた。
厚生労働省では、活力ある「人生 100 年時代」の実現に向けて、自然に健康になれる
持続可能な食環境づくりの推進に向けた産学官等連携の在り方を検討するため、「自然に
健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」を開催し、2021(令和 3)
年 6 月に報告書を公表した。この報告書では、栄養は、活力ある持続可能な社会の基盤と
なるものであり、そうした社会の実現に向けて、全世代や生涯の長きにわたり国民に大き
く影響し得る栄養課題を改善・解消していく必要があるとしている。そして、こうした観
点から、国民にとって特に重要な栄養課題となっている「食塩の過剰摂取」への対策とし
て「減塩」に優先的に取り組みつつ、
「若年女性のやせ」や「経済格差に伴う栄養格差」
も対象に、産学官等が連携して取り組んでいく必要があるとしている。この取りまとめを
370
令和 6 年版
厚生労働白書