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令和6年版厚生労働白書 全体版 (455 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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第2部



現下の政策課題への対応

9 章 国際社会への貢献

第1節

国際社会における課題設定及び合意形成への積極的参加・協力

近年、厚生労働行政の多くの分野で、国際社会での動きと国内政策が連動するように
なってきている。
例えば、新型コロナウイルス感染症対応等で得られた教訓を踏まえ、将来の公衆衛生危
機への予防・備え・対応を行い、有事にも平時にも資する各国の保健システムを強化する
こ と や、 高 齢 化 の 進 行 や 生 活 習 慣 病 等 の 非 感 染 症 疾 患(Non-Communicable
Diseases:NCDs)の増加への対応には、多国間の連携が不可欠である。また、デジタ
ル化・グリーン化による産業構造の変化に対する労働市場での取組みも、国際的に議論が
行われる課題となっている。
2022(令和 4)年 5 月には、政府のグローバルヘルス戦略が策定され、本戦略の目標
であるグローバルヘルス・アーキテクチャーの構築への貢献及びより強靭、より公平、よ
り 持 続 可 能 な ユ ニ バ ー サ ル・ ヘ ル ス・ カ バ レ ッ ジ(Universal Health Coverage:
UHC)の達成に向けた取組みを行っている。
日本国民の健康と生活の安定を守るため、厚生労働省は、世界保健機関(World Health
Organization:WHO)や国際労働機関(International Labour Organization:ILO)
を始めとする国際機関の活動等へ積極的に参画し、国際社会における課題設定や合意形成
に努めている。

1 保健医療分野
国際社会への貢献

(1)G7 及び G20

G7 とは、フランス、米国、英国、ド

イツ、日本、イタリア、カナダ(議長国
順)の 7 か国及び欧州連合(EU)が参
加し、G7 首脳会合や関係閣僚会合にお



いて、その時々の国際社会における重要
な課題について議論を行う枠組みであ

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る。2023(令和 5)年は日本が G7 の議
長国として、G7 広島サミット及び関係
閣僚会合を主催した。保健分野では、同

G7 代表者の集合写真

年 5 月 13 日及び 14 日に G7 長崎保健大
臣会合を長崎県長崎市で開催し、
「より健康な未来に向けた協働」をテーマに、①健康危
機への予防・備え・対応(Prevention, Preparedness, Response:PPR)、②ユニバー
サル・ヘルス・カバレッジ達成への貢献、③ヘルス・イノベーションの促進について議論
を行い、これらの議題における G7 としての共通の方向性や取組みについて記された大臣
宣言文が採択された。併せて、附属文書として保健システムの強化を通じたより強靱、よ
り公平、より持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向けて、G7 として

令和 6 年版

厚生労働白書

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