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令和6年版厚生労働白書 全体版 (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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少傾向を示しているが、2022(令和 4)年は 5.1%と前年より 0.1%ポイント増加した。
また、月末 1 週間の就業時間が 60 時間以上である雇用者数は 298 万人と前年より約 8 万
人増加した(図表 1-1-19)


こころの健康を取り巻く環境とその現状

図表 1-1-19

月末 1 週間の就業時間別の雇用者の割合及び雇用者数

(注)1.非農林業雇用者について作成したもの。
2.就業時間不詳の者がいるため、計 100%とならない。
3.括弧内の数字は雇用者数を表しており、単位は万人。

資料:総務省「労働力調査(基本集計)」(平成 23 年は岩手県、宮城県及び福島県を除く)に基づき、厚生労働省労働基準局
作成

(労働時間が長くなると、うつ病などの疑いがある人の割合が増加する傾向がみられる)
1 週間当たりの実労働時間別のうつ傾向・不安についてみると、労働時間が長くなるに
つれて、うつ病・不安障害(重度のものを含む)の疑いがある人の割合が増加する傾向が
みられる(図表 1-1-20)
。また、労働時間が長くなるにつれて、翌朝に前日の疲労を持ち
越す頻度が増加する傾向がみられ(図表 1-1-21)、その頻度が増加すると、うつ病・不安
障害(重度のものを含む)の疑いがある人*20 の割合が増加する傾向もみられる(図表
1-1-22)

こうしたことから、労働時間がこころの不調につながる背景には、長時間労働による疲
労の蓄積があるとみられる。

* 20 うつ病・不安障害(重度のものを含む)の疑いのある人の判別に当たっては、K6 という尺度を用いている。K6 は、米国の Kessler
らによって、うつ病・不安障害などの精神疾患をスクリーニングすることを目的として開発され、一般住民を対象とした調査で心理的ス
トレスを含む何らかの精神的な問題の程度を表す指標として広く利用されている。6 つの質問について 5 段階(「まったくない」
(0 点)

「少しだけ」
(1 点)、
「ときどき」
(2 点)
、「たいてい」
(3 点)、「いつも」
(4 点))で点数化し、合計点数が高いほど、精神的な問題がより
重い可能性があるとされている。

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令和 6 年版

厚生労働白書