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令和6年版厚生労働白書 全体版 (377 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

ばいどく

いま、梅毒が急拡大していることをご存知ですか?

ば い ど く

梅毒を放置すると

あなたがきっかけで

大切な人も感染する

可能性があります

性的接触があれば、誰でも感染する可能性があります。
セックスや、キスでもうつる感染症です。
感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいの大きさのしこりや痛みの少ないただれができ、
手のひらや足の裏など、体中に痛みやかゆみのない発しんが広がります。無症状の場合もあります。
放置すると、心臓・血管・脳などに病変が生じ、障害が残る可能性があります。

不安に思ったら検査を
保健所や医療機関で
検査を受けられます。
梅毒の検査は血液検査です。

保健所

病院・診療所

詳細はこちら

性感染症

厚生労働省

検 索

ナッジを活用した梅毒啓発ポスター
(2023 年 11 月~)

1980 年代以降、ヒトに対する抗微生物薬の不適切な使用等を背景として、病院内を中

心に、抗微生物薬が効かない新たな薬剤耐性菌が増加した。こうした抗微生物薬が効かな
くなる薬剤耐性(AMR)の問題については、2011(平成 23)年、WHO が世界保健デー
で取り上げ、2015(平成 27)年 5 月の世界保健総会では、薬剤耐性(AMR)に関する
グローバル・アクション・プランが採択された。2016(平成 28)年の G7 伊勢志摩サ
ミットにおいても、AMR が主要課題の一つとして扱われ議論された。
たほか、医療法、診療報酬等に院内感染対策を位置づけ、院内感染対策サーベイランス事

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業を実施する等の取組みを推進してきたが、2015 年、
「国際的に脅威となる感染症対策



我が国では、これまでも、主要な薬剤耐性感染症を感染症法上の 5 類感染症に位置づけ

健康で安全な生活の確保

6 薬剤耐性(Antimicrobial Resistance:AMR)対策について

関係閣僚会議」(以下「関係閣僚会議」という。
)の枠組みの下に、
「薬剤耐性(AMR)に
関する検討調整会議」を設置し、政府一体で検討を行った。このような経緯を踏まえ、
2016 年 4 月の関係閣僚会議において、我が国で AMR 対策を推進するに当たって今後 5 年
間(その後、計画期間を 2022(令和 4)年度まで延長)で実施すべき事項をまとめたも
のとして、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2016-2020)
」*12 が取りまとめら
れた。
さらに 2023(令和 5)年 4 月 7 日に、更なる AMR 対策推進にあたって、新たな「薬剤
*13
を策定した。本アクションプラ
耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027)」

ンでは、2027(令和 9)年までに実施すべき事項を、普及啓発・教育、動向調査・監視、
感染予防・管理、抗微生物剤の適正使用、研究開発・創薬、国際協力の 6 つの分野に分け
てまとめ、同時に、ヒト・医療分野、動物・畜産分野において、抗微生物薬使用量の削減
や薬剤耐性率の低下等の成果指標を示しており、これらの目標を達成するため具体的な戦
* 12 「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2016-2020)

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000120769.pdf
* 13 「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027)

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/ap_honbun.pdf

令和 6 年版

厚生労働白書

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