令和6年版厚生労働白書 全体版 (222 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html |
出典情報 | 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
*15
」において、中途採
を実施した。また、
「中途採用等支援助成金(中途採用拡大コース)
用者の雇用管理制度を整備した上でその採用を拡大させた事業主又は 45 歳以上の労働者
第
章
1
の中途採用率を上昇させる等とともに当該 45 歳以上の労働者の賃金を前職と比べて 5%
以上上昇させた事業主に対する助成を行うことにより、賃金上昇を伴う労働移動の促進に
取り組んだ。
働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など
また、就職困難者の成長分野等の業務や一定の技能を有する業務への労働移動を図るた
めに、就職困難者を雇い入れ、当該業務に従事させた事業主に対して「特定求職者雇用開
発助成金(成長分野等人材確保・育成コース)
」を支給している。
さらに、円滑な労働移動を促進するため、
「job tag(職業情報提供サイト)
」や「しょ
くばらぼ(職場情報総合サイト)
」の整備など、労働市場の見える化にも取り組んでいる。
「job tag」により、
「ジョブ」
(職業、仕事)
、
「タスク」
(作業)
、
「スキル」
(技術・技能)
等の観点から職業情報を「見える化」するとともに、
「しょくばらぼ」により、企業情報
を総合的・横断的に提供し、求職者等の職業選択等を支援している。
2 労働生産性向上のための雇用関係助成金の見直し
(1)雇用関係助成金の見直し
雇用保険二事業に係る保険料を原資として事業主に支給される雇用関係助成金につい
て、事業主が行う雇用安定を支援、促進するものとなるよう、新たなニーズに対応した助
成金を新設する一方で、政策的に類似のものを統合するとともに、利用率が低いものを廃
止するなど、必要な見直しを行っている。
(2)労働関係助成金における賃上げ要件の設定等
雇用環境の改善や、職業能力開発の向上等に取り組む企業を支援するための労働関係助
成金において、生産性向上の取組み結果を重視した助成となるよう生産性要件を設けてい
たところであるが、2023(令和 5)年度から、企業の付加価値の向上を労働者に賃上げ
として還元することを促進するため、生産性要件を賃金要件とする見直しを行った。これ
により、企業が働く方の処遇の一層の改善を図ることが期待される。
3 雇用管理改善による「魅力ある職場づくり」の推進
雇用創出の中核的な担い手である中小企業等では採用意欲がありながら人材が確保でき
ない等の雇用管理上の課題を抱えており、人材不足が顕著となっている。この解消のため
には、現在就業している従業員の職場定着を高めるなど、雇用管理改善の取組みを通じ
た、「魅力ある職場づくり」を推進する必要がある。
このため、魅力ある職場づくりのために労働環境の向上等に取り組む事業主や事業協同
組合等に対し、
「人材確保等支援助成金」により支援をしている。
また、建設業に関しては、2021(令和 3)年度からの 5 か年計画である「第 10 次建設
雇用改善計画」を策定し、若年者等の建設業への入職・定着促進による担い手の確保・育
成、魅力ある労働環境づくりに向けた基盤整備、職業能力開発の促進、技能継承を最重点
* 15 2024(令和 6)年 4 月以降は「早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)」
206
令和 6 年版
厚生労働白書