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令和6年版厚生労働白書 全体版 (141 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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第1部
図表 2-2-2

こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に

孤独・孤立対策の重点計画(概要)

孤独・孤⽴対策重点計画

(基本理念・基本⽅針・特に重点を置いて取り組むべき事項)



孤独・孤⽴対策の基本理念

2



(1) 孤独・孤⽴双⽅への社会全体での対応
(2) 当事者等の⽴場に⽴った施策の推進
(3) 社会との関わり及び⼈と⼈との「つながり」を実感できるための施策の推進

こころの健康に関する取組みの現状

「孤独・孤⽴に悩む⼈を誰ひとり取り残さない社会」、
「相互に⽀え合い、⼈と⼈との「つながり」が⽣まれる社会」を⽬指す

孤独・孤⽴対策の基本⽅針

(1)孤独・孤⽴に⾄っても⽀援を求める声を上げやすい社会
とする

(3)⾒守り・交流の場や居場所を確保し、
⼈と⼈との「つながり」を実感できる地域づくりを⾏う

①孤独・孤⽴の実態把握
②⽀援情報が網羅されたポータルサイトの構築、タイムリーな情
報発信
③ 声を上げやすい・声をかけやすい環境整備

①居場所の確保
②アウトリーチ型⽀援体制の構築
③⼈と⼈とのつながりを⽣むための施策の相乗効果を⾼める分野
横断的な連携の促進
④地域における包括的⽀援体制等の推進

(2)状況に合わせた切れ⽬のない相談⽀援につなげる
①相談⽀援体制の整備(電話・SNS相談の24時間対応の推進等)
②⼈材育成等の⽀援
孤独・孤⽴対策重点計画
(令和6年6⽉11⽇
孤独・孤⽴対策推進本部決定)
https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/jutenkeikaku.html

特に重点を置いて取り組むべき事項

(4)孤独・孤⽴対策に取り組むNPO等の活動をきめ細かく⽀
援し、官・⺠・NPO等の連携を強化する
①孤独・孤⽴対策に取り組むNPO等の活動へのきめ細かな⽀援
②NPO等との対話の推進
③連携の基盤となるプラットフォームの形成
④⾏政における孤独・孤⽴対策の推進体制の整備

① 地⽅公共団体及びNPO等への⽀援(地⽅版孤独・孤⽴対策官⺠連携プラットフォームの⽴ち上げに係る伴⾛⽀援等)
② 孤独・孤⽴状態の予防を⽬指した取組強化(孤独・孤⽴対策強化⽉間等の広報、つながりサポーターの養成等)
③ 重点計画に定める施策のエビデンスに基づく評価・検証を通じた取組の推進

資料:内閣府作成



自殺対策

(政府は、2022(令和 4)年 10 月、第 4 次「自殺総合対策大綱」を閣議決定した)
前章第 3 節でみたように、我が国の自殺者数は、近年、再び増加の兆しがみられる。特
に、2022(令和 4)年の小中高生の自殺者数は過去最多となるなど、こども・若者の自
殺について深刻な状況となっている。
こども・若者の自殺対策については、本章前節で「こどもの自殺対策緊急強化プラン」
などについてみたが、政府は、自殺対策基本法に基づき定めている自殺総合対策大綱につ
いて、我が国の自殺の実態を踏まえた見直しを行い、2022(令和 4)年 10 月、第 4 次
「自殺総合対策大綱~誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指して~」を閣
議決定した。見直し後の大綱では、子ども・若者の自殺対策のさらなる推進・強化、女性
に対する支援の強化、地域自殺対策の取組み強化などが盛り込まれている(図表 2-2-3)

また、同大綱においては、自殺は、健康問題、経済・生活問題、人間関係の問題のほ
か、地域・職場のあり方の変化など様々な要因とその人の性格傾向、家族の状況、死生観
などが複雑に関係しており、自殺を防ぐためには、精神保健的な視点だけでなく、社会・
経済的な視点を含む包括的な取組みが重要であるとされている。

令和 6 年版

厚生労働白書

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