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令和6年版厚生労働白書 全体版 (189 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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第1部

こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に

political belief, economic or social condition.”
「人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準
の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつ」と訳されてい
る*1。
一人ひとりの置かれた立場や環境に違いはあれども、その人なりに到達可能な最高水準
のこころの健康を追求することは、基本的人権という普遍的な価値をもつ営みであるとい
えるだろう。
このことは、上述した「私たちに必要なこと」
、すなわち、隣人のこころの健康にも留
意し、こころの不調を抱える人々の自己決定を支え、そしてあらゆる人が生きがいを感じ
ることができる社会を実現するという意識と行動を束ね、包摂する視点を与えている。
こころの健康と向き合うことは、一人ひとりが、その価値の普遍性と、その価値を社会
に実装していくことの重要性に向き合うことに他ならない。

*1

日本 WHO 協会訳。

令和 6 年版

厚生労働白書

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