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令和6年版厚生労働白書 全体版 (388 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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て、①「日常生活における歩数の増加」
、②「運動習慣者の増加」
、③「運動やスポーツを
習慣的に行っていないこどもの減少」を設定した。また、社会環境の質の向上に関する目
標のうち、自然に健康になれる環境づくりとして、
「居心地が良く歩きたくなる」まちな
かづくりに取り組む市町村数の増加を設定し、それぞれについて、目標値を定め、取組み
を進めていくこととしている。
「健康日本 21(第三次)」における身体活動・運動領域の取組みを推進するため、「健康
づくりのための身体活動基準 2013」を改訂し、
「健康づくりのための身体活動・運動ガ
イド 2023」を公表した。
「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」においては、
科学的知見に基づき、身体活動・運動領域の取組みを推進するため、健康づくりに関わる
専門家(健康運動指導士、保健師、管理栄養士、医師等)、政策立案者(健康増進部門、
まちづくり部門等)、職場管理者、その他健康・医療・介護分野における身体活動を支援
する関係者を対象として、身体活動・運動に係る推奨事項や参考情報をまとめている。
本ガイドにおいては、身体活動・運動に取り組むに当たっての全体の方向性として、
「個人差を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組む」こととしている。また、
成人、高齢者に対しての推奨事項として、運動の一部として筋力トレーニングを週 2~3
健康で安全な生活の確保

(3)休養・睡眠



日取り入れることや、座位行動(座りっぱなし)の時間が長くなりすぎないように注意す

「睡眠で休養がとれている者の増加」
、②「睡眠時間が十分に確保できている者の増加」、



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ること等を新たに示している。

休養・睡眠は、生活の質に係る重要な要素であり、日常的に質・量ともに十分な睡眠を

とり、余暇等で身体や心を養うことは、心身の健康の観点から重要である。
厚生労働省では、「健康日本 21(第三次)」における休養・睡眠領域の目標として、①
③「週労働時間 60 時間以上の雇用者の減少」を設定し、それぞれについて、目標値を定
め、取組みを進めていくこととしている。
「健康日本 21(第三次)」における休養・睡眠領域の取組みを推進するため、2024(令
和 6)年 2 月に「健康づくりのための睡眠指針 2014」を改訂し、「健康づくりのための睡
眠ガイド 2023」を公表した。「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」は、科学的知見に
基づき、休養・睡眠領域の取組みを推進するため、生活指導の実施者(保健師、管理栄養
士、医師等)
、政策立案者(健康増進部門、まちづくり部門等)、職場管理者、その他健
康・医療・介護分野における良質な睡眠の確保を支援する関係者等を対象として、休養・
睡眠に係る推奨事項や参考情報をまとめている。
本ガイドにおいては、
「健康日本 21(第三次)」において目標として掲げられた適正な
睡眠時間と睡眠休養感の確保に向けた推奨事項を「成人」
「こども」
「高齢者」と年代別に
取りまとめた。また、良い睡眠には、光・温度・音等の環境因子、食生活・運動等の生活
習慣、睡眠に影響を与える嗜好品との付き合い方も重要であるため、科学的知見を踏ま
え、これらについて留意が必要な点を参考情報として取りまとめた。さらに、睡眠に関連
する症状には、
「睡眠障害」に起因するものがあるため、
「睡眠障害」についても概説し、
女性の健康等の観点からは、女性ホルモンの変動が睡眠に及ぼす影響を概説するととも
に、現代社会の維持に不可欠な勤務形態の一つである交替制勤務における睡眠の不調等の

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令和 6 年版

厚生労働白書