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令和6年版厚生労働白書 全体版 (358 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/index.html
出典情報 令和6年版厚生労働白書(8/27)《厚生労働省》
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外来医療については、生活習慣病に対する質の高い疾病管理を推進する観点から、生活
習慣病管理料について要件及び評価を見直すこととした。
在宅医療については、在宅での療養を行っている患者に対して、医師・歯科医師が計画
的な医学管理を行う際に当該患者の医療・ケアに携わる関係職種が ICT を用いて記録し
た診療情報等を活用した場合について新たな評価を行うとともに、多様な在宅ニーズに対
応した薬局の高度な薬学的管理に係る評価を見直すこととした。
また、医療 DX を推進する体制について、新たな評価を行うこととした。
3 安心・安全で質の高い医療の推進
三次救急医療機関等に救急搬送された患者について連携する他の医療機関でも対応が可
能と判断する場合に、連携する他の医療機関に看護師等が同乗の上で転院搬送する場合の
評価を新設した。
歯科については、回復期医療・慢性期医療を担う病院における歯科の機能を評価し、リ
ハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の一体的な取組みを推進する観点から、口腔機
能管理に係る評価を新設した。
調剤については、地域におけるかかりつけ機能に応じて薬局を適切に評価する観点か
ら、薬局の体制に係る評価の在り方を見直すとともに、地域の医薬品供給拠点としての役
割を担い、地域医療に貢献する薬局の整備を進めていく観点から、夜間・休日対応を含め
た、薬局における体制に係る評価を見直した。



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4 効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上
医療 DX 及び医薬品の安定供給に資する取組みを更に推進する観点から処方等に係る評

国民が安心できる持続可能な医療・介護の実現

価の見直しを行ったほか、医療保険財政の中で、イノベーションを推進する観点から、長
期収載品について、保険給付の在り方の見直しを行うこととし、選定療養の仕組みを導入
することとした。
医薬品・医療機器の費用対効果評価制度については、これまでの実績を踏まえて、より
適切に制度を運用する観点から、できるだけ速やかに評価結果を反映できるよう分析プロ
セスの見直しや分析体制の充実等に向けた対応を行うこととした。

(2)薬価改定

我が国の創薬力強化とともに、ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロスの解消を実現するた

め、革新的新薬のイノベーションの適切な評価を推進するための薬価上の措置を行うこと
とし、具体的には、革新的新薬を日本へ迅速に導入した場合を評価することとしたほか、
新薬創出・適応外薬解消等促進加算の見直し(革新的新薬の特許期間中の薬価維持)を
行った。
後発品を中心とした安定供給の課題を解消するため、後発品企業の産業構造の転換を促
すとともに、医療上必要性の高い品目の安定供給の確保につなげるための薬価上の措置を
行うこととし、具体的には、企業の安定供給体制等を評価し、評価結果を薬価制度におい
て活用することとしたほか、基礎的医薬品の対象拡大や不採算品再算定の特例的な適用を
行った。

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令和 6 年版

厚生労働白書