「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (101 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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小児と妊婦においては、新生組織の蓄積に必要なたんぱく質を摂取する必要がある。
・小児
1~17 歳の小児において成長に伴い蓄積されるたんぱく質蓄積量は、要因加算法によって、小児の
各年齢階級における参照体重の増加量と参照体重に対する体たんぱく質の割合から算出した。小児の
体重に対する体たんぱく質の割合は、出生時から 10 歳までの体組成値 34)、4 か月齢から 2 歳までの
体組成値 35)、4 歳から 18 歳までの体組成値 36)に基づき算出した。
〔たんぱく質蓄積量(D)〕=〔体重増加量(B×1000/365)〕×〔体たんぱく質(C/100)〕/A
以上の計算手順を表5にまとめた。さらに、
(新生組織蓄積量)=〔たんぱく質蓄積量(D)〕/〔蓄積効率(E/100)〕
である。なお、小児におけるたんぱく質摂取の重要性を考慮し、丸め処理には切上げを用いた。
表5 小児において成長に伴い蓄積されるたんぱく質蓄積量(要因加算法)
男児
女児
年齢
区分
(歳)
(A)
参照体重
(kg)
(B)
体重
増加量
(kg)
(C)
体たん
ぱく質
(%)
1~2
11.5
2.1
13.2
0.064
3~5
16.5
2.1
14.7
6~7
22.2
2.6
8~9
28.0
10~11
(D)
(E) (A)
たんぱく質 蓄積 参照体重
蓄積量
効率 (kg)
(g/kg 体重/日) (%)
(B)
体重
増加量
(kg)
(C)
体たん
ぱく質
(%)
11.0
2.2
13.0
0.070
0.050
16.1
2.2
14.1
0.051
15.5
0.051
21.9
2.5
14.1
0.045
3.4
14.5
0.046
27.4
3.6
13.7
0.046
35.6
4.6
13.9
0.050
36.3
4.5
14.6
0.057
12~14
49.0
4.5
13.9
0.039
47.5
3.0
14.8
0.026
15~17
59.7
2.0
15.0
0.014
51.9
0.7
11.9
0.004
40
(D)
(E)
たんぱく質 蓄積
蓄積量
効率
(g/ kg 体重/日) (%)
40
・妊婦
妊娠期の体たんぱく質蓄積量は体カリウム増加量から、以下により間接的に算定できる。
(体たんぱく質蓄積量)=
(体カリウム増加量)/(カリウム・窒素比)×(たんぱく質換算係数)
妊娠後期の平均の体カリウム増加量は 2.08 mmol/日であり 37–40)、これにカリウム・窒素比(2.15 mmol
カリウム/g 窒素)37)及びたんぱく質換算係数(6.25)41)を用いると、体たんぱく質蓄積量は、6.05 g/日
となる。
ここで、新生組織におけるたんぱく質蓄積量は、妊娠中の体重増加量により変化することを考慮に
入れる必要がある。すなわち、最終的な体重増加量を 11 kg とし 42)、多くの研究報告による妊娠中体
重増加量に対して補正を加えて、それぞれの研究における体カリウム増加量を求め 37–40)、体たんぱく
質蓄積量を表6のように算定した。
妊娠各期における体たんぱく質蓄積量の比は、初期:中期:後期=0:1:3.9 であるという報告 40)
を用いて、観察期間が中期・後期である報告については、この期間の総体たんぱく質蓄積量を求め(妊
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