「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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善計画の立案と実施が望ましい。
以上の食事摂取基準の活用の考え方の作成に当たっては、アメリカ・カナダの食事摂取基準で採用
された考え方を参照し 48–50)、我が国における食事摂取基準の活用事例を考慮した。個人を対象とした
食事改善を目的として食事摂取基準を用いる場合の基本的事項を表 16 に示す。
表 16 個人の食事改善を目的として食事摂取基準を活用する場合の基本的事項
目的
用いる指標
エネルギー 体重変化量
摂取の過不 BMI
足の評価
食事評価
食事改善の計画と実施
○体重変化量を測定
○BMI が目標とする範囲内に留まること
○測定された BMI が、目標とする
又はその方向に体重が改善することを
BMI の範囲を下回っていれば「不
目的として立案
足」、上回っていれば「過剰」の 〈留意点〉定期的に体重を計測記録し、16
おそれがないか、他の要因も含
週間以上フォローを行う
め、総合的に判断
栄養素の摂 推定平均必要量 ○測定された摂取量と推定平均必 ○推奨量よりも摂取量が少ない場合は、推
取不足の評 /推奨量
要量及び推奨量から不足の可能
奨量を目指す計画を立案
価
目安量
性とその確率を推定
○摂取量が目安量付近かそれ以上であれ
○目安量を用いる場合は、測定され
ば、その量を維持する計画を立案
た摂取量と目安量を比較し、不足 〈留意点〉測定された摂取量が目安量を下
していないことを確認
回っている場合は、不足の有無やその程
度を判断できない
栄養素の過 耐容上限量
剰摂取の評
価
○測定された摂取量と耐容上限量 ○耐容上限量を超えて摂取している場合
から過剰摂取の可能性の有無を
は耐容上限量未満になるための計画を
推定
立案
〈留意点〉耐容上限量を超えた摂取は避け
るべきであり、それを超えて摂取してい
ることが明らかになった場合は、問題を
解決するために速やかに計画を修正、実
施する
生活習慣病 目標量
の発症予防
を目的とし
た評価
○測定された摂取量と目標量を比 ○摂取量が目標量の範囲に入ることを目
較
的とした計画を立案
〈留意点〉発症予防を目的としている生活
習慣病と関連する他の栄養関連因子及
び非栄養性の関連因子の存在と程度を
明らかにし、これらを総合的に考慮した
上で、対象とする栄養素の摂取量の改善
の程度を判断。また、生活習慣病の特徴
から考えて、長い年月にわたって実施可
能な改善計画の立案と実施が望ましい
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