「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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概要
長所
短所
習慣的な
摂取量を
評価できるか
食事
記録法
・摂取した食物を調査対 ・対象者の記憶に依存し ・対象者、調査実施者両者
象者が自分で調査票に
ない。
の負担が大きい。
記入する。重量を測定 ・丁寧に実施できれば精 ・対象者のやる気や能力に
する場合(秤量法)
度が高い。
結果が依存しやすい。
と、目安量を記入する
・調査期間中の食事が通常
場合がある(目安量
と異なる可能性がある。
法)。食品成分表を用
・データ整理に手間がかか
いて栄養素摂取量を計
り、技術を要する。
算する。
・食品成分表の精度に依存
する。
24 時間
食事思い
出し法
・前日の食事又は調査時 ・対象者の負担は比較的 ・熟練した調査員が必要。
・多くの栄養素
点からさかのぼって 24
小さい。
・対象者の記憶に依存する。
で複数回の調
時間分の食物摂取を、 ・比較的高い参加率を得 ・データ整理に時間がかか
査を行わない
調査員が対象者に問診
られる。
り、技術を要する。
と不可能。
する。フードモデルや
・食品成分表の精度に依存
写真を使って、目安量
する。
を尋ねる。食品成分表
を用いて、栄養素摂取
量を計算する。
陰膳法
・摂取した食物の実物と ・対象者の記憶に依存し ・対象者の負担が大きい。
同じものを、同量集め
ない。
・調査期間中の食事が通常
る。食物試料を化学分 ・食品成分表の精度に依
と異なる可能性がある。
析して、栄養素摂取量
存しない。
・実際に摂取した食品のサ
を計算する。
ンプルを、全部集められ
ない可能性がある。
・試料の分析に、手間と費
用がかかる。
食物摂取
頻度法
・数十~百数十項目の食 ・対象者 1 人当たりのコ ・対象者の漠然とした記憶
品の摂取頻度を、質問
ストが安い。
に依存する。
票を用いて尋ねる。そ ・データ処理に要する時 ・得られる結果は質問項目
の回答を基に、食品成
間と労力が少ない。
や選択肢に依存する。
分表を用いて栄養素摂 ・標準化に長けている。 ・食品成分表の精度に依存
取量を計算する。
する。
・質問票の精度を評価する
・上記(食物摂取頻度
ための妥当性研究が必須
法)に加え、食行動、
であり、妥当性が確認さ
調理や調味などに関す
れた範囲での利用に留め
る質問も行い、栄養素
る必要がある。
摂取量を計算する。
・可能。
・血液、尿、毛髪、皮下 ・対象者の記憶に依存し ・試料の分析に、手間と費
脂肪などの生体試料を
ない。
用がかかる。
採取して、化学分析す ・食品成分表の精度に依 ・試料採取時の条件(空腹
る。
存しない。
か否かなど)の影響を受
ける場合がある。摂取量
以外の要因(代謝・吸
収、喫煙・飲酒など)の
影響を受ける場合があ
る。
・利用可能な栄養素の種類
が限られている。
・栄養素によっ
て異なる。
食事歴法
生体指標
・多くの栄養素
で長期間の調
査を行わない
と不可能。
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