「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (148 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html |
出典情報 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》 |
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炭水化物の目標量は、炭水化物(特に糖質)がエネルギー源として重要な役割を担っているこ
とから、たんぱく質及び脂質の残余として目標量(範囲)を設定した。食物繊維の摂取量が少
なくならないように、炭水化物の質に留意が必要である。なお、たんぱく質及び脂質の残余と
してのエネルギー量には、アルコールから摂取されたエネルギーも含まれる。
糖類の過剰摂取が肥満やう歯の原因となることは広く知られているが、諸外国で指標の設定に
多く用いられている added sugar 及び free sugar の摂取量の把握が日本において現状では困難で
あること及び他国と日本における糖類摂取状況が大きく異なる可能性があることから、目標量
は設定しなかった。
食物繊維は、摂取量不足が生活習慣病の発症率又は死亡率に関連していることから、3 歳以上
で目標量(下限のみ)を設定した。食物繊維の理想的な目標量は成人では 25 g/日以上と考えら
れるが、現在の日本人の摂取実態を鑑み、その実行可能性を考慮して、これよりも低く設定さ
れている。
食物繊維目標量の策定においては日本食品標準成分表(七訂)で使用されていたのと同等の食
物繊維測定法を使用した調査研究を参照している。日本食品標準成分表(八訂)を用いて推定
した提供量・摂取量を目標量と比較する場合は、日本食品標準成分表(八訂)を用いた場合の
値は高めに算出されることを考慮するべきである。
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