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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
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表 17 集団の食事改善を目的として食事摂取基準を活用する場合の基本的事項
目的

用いる指標

食事評価

食事改善の計画と実施

エネルギー
摂取の過不
足の評価

体重変化量
BMI

○体重変化量を測定
○測定された BMI の分布から、
BMI
が目標とする BMI の範囲を下回
っている、あるいは上回っている
者の割合を算出

○BMI が目標とする範囲内に留まってい
る者の割合を増やすことを目的として
計画を立案
〈留意点〉一定期間をおいて 2 回以上の
体重測定を行い、その変化に基づいて
計画を変更し、実施

栄養素の
摂取不足の
評価

推定平均必要量
目安量

○測定された摂取量の分布と推定
平均必要量から、推定平均必要量
を下回る者の割合を算出
○目安量を用いる場合は、摂取量の
中央値と目安量を比較し、不足し
ていないことを確認

○推定平均必要量では、推定平均必要量
を下回って摂取している者の集団内に
おける割合をできるだけ少なくするた
めの計画を立案
○目安量では、摂取量の中央値が目安量
付近かそれ以上であれば、その量を維
持するための計画を立案
〈留意点〉摂取量の中央値が目安量を下
回っている場合、不足状態にあるかど
うかは判断できない

栄養素の
過剰摂取の
評価

耐容上限量

○測定された摂取量の分布と耐容
上限量から、過剰摂取の可能性を
有する者の割合を算出

○集団全員の摂取量が耐容上限量未満に
なるための計画を立案
〈留意点〉耐容上限量を超えた摂取は避
けるべきであり、超えて摂取している
者がいることが明らかにな った場合
は、問題を解決するために速やかに計
画を修正、実施

生活習慣病
の発症予防
を目的とし
た評価

目標量

○測定された摂取量の分布と目標
量から、目標量の範囲を逸脱する
者の割合を算出

○摂取量が目標量の範囲に入る者又は近
づく者の割合を増やすことを目的とし
た計画を立案
〈留意点〉発症予防を目的としている生
活習慣病と関連する他の栄養関連因子
及び非栄養性の関連因子の存在とその
程度を明らかにし、これらを総合的に
考慮した上で、対象とする栄養素の摂
取量の改善の程度を判断。また、生活習
慣病の特徴から考え、長い年月にわた
って実施可能な改善計画の立案と実施
が望ましい

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