よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 (280 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
出典情報 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(10/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

〈概要〉
ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びリンについては、通常の食品からの摂取において欠
乏症は生じないと考えられる。
ナトリウム(食塩相当量)については、摂取実態と実行可能性を踏まえた上で、高血圧及び慢
性腎臓病の発症予防の観点から目標量(上限)を設定した。また、高血圧及び慢性腎臓病の重
症化予防のための食塩相当量の量も国内外のガイドラインを踏まえて設定した。ナトリウムの
推定平均必要量は、食塩相当量として成人で 1.5 g/日程度と推定されている。しかし、この値
は摂取実態からかけ離れているため、推奨量は設けなかった。しかし、この値が持つ意味は大
きい。
カリウムについては、WHO が提案する高血圧予防のための望ましい摂取量(3,510 mg/日)と、
日本人の摂取量に基づき、3 歳以上で目標量(下限)を設定した。設定された目標量は WHO が
提案する値よりも低いことに留意すべきである。
カルシウムについては、日本人を対象とした出納試験は近年実施されていないため、要因加算
法を用いて設定した。また、耐容上限量は、日本人の通常の食品からの摂取で超えることはま
れであるが、サプリメント等を使用する場合に注意すべきである。
マグネシウムについては、不足や欠乏を招く摂取量を推定することは難しいため、出納試験に
よってマグネシウムの平衡を維持できる必要量を推定して設定した。また、通常の食品以外か
らの摂取量の耐容上限量を設定した。

270